新潮文庫
「気づき」の力―生き方を変え、国を変える

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 293p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101249230
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

「孤独な時間」はなぜ大切か。人は孤独な時こそ悩み、苦しみ、寂寥感にとらわれ、それらを乗り越えるために懸命に考える。孤独なしに、考えるという「心の習慣」は身につかない。ネットの便利さやコンピュータが作る疑似体験に浮かれて、自己の内面と向き合う静かな時間や、現場体験によって自ら気づくことの意義を見失う現代人に、「目を覚ませ」と呼びかける警世の書。

目次

心を成長させる「気づき」の瞬間
大切な「孤独の時間」への気づき
気づきの原点は幼き日の感性
パリ展が気づかせてくれた絵本の力
足下への気づき「地元学」が国を変える
専門家の偽装数値に気づけ
「組織事故」の視点への気づきこそ
「一罰百壊」の時代錯誤に気づくべき時期だ
気づけ、「サイバー・テロ」の恐怖
よりよい死、その気づきと支援
河合隼雄先生の一言、「崖っ縁」の気づき
究極の気づき・曼陀羅図の体験

著者等紹介

柳田邦男[ヤナギダクニオ]
1936(昭和11)年、栃木県生れ。’95(平成7)年『犠牲―わが息子・脳死の11日』とノンフィクション・ジャンル確立への貢献が高く評価され菊池寛賞受賞。災害・事故・公害問題や、生と死、言葉と心の危機、子どもの人格形成とメディア等の問題について積極的に発言している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ムーミン

20
体験を文章化する意味。孤独な時間の大切さ。2020/04/26

aponchan

17
柳田氏作品は3冊目の読了。読み易く、面白かった。作者の実体験に関する話が多く、リアリティを感じながら読むことができる。紹介されたエピソードは、誰でも身の回りにある内容が多いから読みやすいのかと思う。河合隼雄氏との関係は内容としては重いが、内観療法の内容をより知ることができて良かった。2022/07/31

Book Lover Mr.Garakuta

14
【図書館】【速読】【再読】:自分の内なる力を気づくことで、能力を呼び覚ます本で、10代~20代の年齢層に出会いたいお勧め本だと思う。2022/05/26

Book Lover Mr.Garakuta

14
図書館本:再読;孤独な時間を過ごす事で、自分の身の回りの事や信条や意気込みを考える本2021/03/06

壱萬弐仟縁

13
2008年初出。孤独な時間をつくって、自己を見つめ直すことは若い人でも誰でも必要なことであろう。読書はそのための一手段である。別に、坐禅をして瞑想してもいいと思う。人生の方向を決める感性(71頁)。遅かれ早かれ、自分史を書くと、自分の人生はちっぽけではあったが、それなりに立派に生きたという価値に気付かされるというような気づきには同感である(74頁)。あるもの探しの地元学の評価も共感できる。中山間地域の廃校は、著者の眼には戦火の廃墟と映るようだ(110頁)。水俣市の生活学芸員は重要な試み(116頁)。2013/05/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/677470
  • ご注意事項