新潮文庫<br> 龍を見た男 (改版)

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新潮文庫
龍を見た男 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101247182
  • Cコード C0193

内容説明

天に駆けのぼる龍の火柱のおかげで、見失った方角を知り、あやうく遭難を免れた漁師の因縁(表題作「龍を見た男」)。駆落ちに失敗して苦界に沈んだ娘と、幼な馴染で彼女をしたう口がきけない男と心の交流(「帰って来た女」)。絶縁しながらも、相手が危難の際には味方となって筋を通す両剣士の意地(「切腹」)。その他、市井の人々の仕合せと喜怒哀楽を描いて卓抜な技倆を示す傑作時代小説集。

著者等紹介

藤沢周平[フジサワシュウヘイ]
1927‐1997。山形県生れ。山形師範卒業後、結核を発病。上京して五年間の闘病生活をおくる。’71(昭和46)年、「溟い海」でオール読物新人賞を、’73年、「暗殺の年輪」で直木賞を受賞。時代小説作家として、武家もの、市井ものから、歴史小説、伝記小説まで幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

500
【海坂藩城下町 第7回読書の集い「冬」】参加中。寒梅忌間際、またまた温かい作品集に出会えた。著者ご自身、早くに奥方を亡くしながらもその苦節を乗り越えて書かれた小説、という思い。人と人との結びつき。それがときにはこんがらがったりほどけたり。今の時代も変わらない、そんな当たり前のことをまた、藤沢作品から教えてもらう。2022/01/25

ヴェネツィア

419
9つの短篇を収録。うち2篇は武士を描いたものだが、他は市井に暮らす町人もの。久しぶりに江戸の情緒を味わう。いずれも藤沢周平らしく、生きていること纏わる哀しみをさりげなく語ってゆく。また、いずれの作品もそうなのだが、江戸の街を目にするかのような土地勘が効果を上げている。執筆に際して藤沢は、『江戸切り絵図』を用いたらしい。そんな江戸の、ことに言えば夜の暗さの中に灯る明かりの効果が絶妙である。篇中では、巻頭の「帰って来た女」と巻末の「切腹」が一頭地を抜くかと思う。2019/03/02

yoshida

131
藤沢周平さんの短編集。武家物と市井物の9編収録。藤沢周平さんの作品を読み始めて10年近く経つ。初めは「隠し剣」シリーズと「蝉しぐれ」が好きで繰り返し読んだ。最近は市井の人々の哀切を描いた作品が好きだ。私もそれなりに人生経験を積み、共感出来る部分が増えたからと思う。本作では再婚の夫婦の心情を描く「女下駄」、隠居夫婦と近所の子を描く「弾む声」が良い。「女下駄」での清兵衛とお仲の、ともに再婚の夫婦が自分達の幸福に気付き、夫婦として絆が深まる様子が実に良い。人生は山あり谷ありだが、悪いことばかりではない。良作。2020/01/10

ケンイチミズバ

114
辛い過去を思い出した泥棒はこのままでは捨てられるか、殺されてしまうかもしれない赤ん坊を見捨てて置けない。しかし育てることもできないのに盗んでしまう(攫うというよりは泥棒なので)。その心情にある人としての救いが、安堵がある。この一話は万引き家族の車上荒らしのリリーさんのことを思い出す。一人の人間の中にある善と悪が相殺されるような人の心模様が巧みに描かれ感じ入る。人の心は不思議だし揺れ動くのが普通。少し前に流行ったブレないとか政治家がよく口にしたアレはなんだろう。ブレない方がよっぽどおかしい。顔が強張ってる。2021/07/29

さと

107
藤沢氏が紡ぎだす、時代小説に生きる男たちがとても印象的だった。男の強さや逞しさというより、人間としてのもろさや弱さをごく自然に浮き上がらせる。どちらかというと 情けなかったり だらしなかったり どうしようもない男たちなのだが、妙に情をかけたくなってしまう。でも男の矜持を保ってやりたくもなる。これまで読んだ時代物は、心に緊張をもたらしたり感情を激しく揺さぶられたりするものが多かったが、安心して身を預けられるような世界だった。2016/07/05

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