新潮文庫<br> 竹光始末 (改版)

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新潮文庫
竹光始末 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101247021
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

世の中変っても、変らないのは男の心―。一家の糊口を凌ぐために刀を売り、竹光を腰に仕官の条件である上意討へと向う浪人の心意気『竹光始末』。口喧しい女房を尻目に、藩の危機を未然に防ぐ一刀流剣士の手柄『恐妻の剣』。他に『石を抱く』『冬の終りに』等、小説巧者藤沢周平が、世の片隅で生きる男たちの意地と度胸を、ユーモラスに、陰翳豊かに描く傑作時代小説全6編。

著者等紹介

藤沢周平[フジサワシュウヘイ]
1927‐1997。山形県生れ。山形師範卒業後、結核を発病。上京して五年間の闘病生活をおくる。’71(昭和46)年、「溟い海」でオール読物新人賞を、’73年、「暗殺の年輪」で直木賞を受賞。時代小説作家として、武家もの、市井ものから、歴史小説、伝記小説まで幅広く活躍。『白き瓶』(吉川英治賞)、『市塵』(芸術選奨文部大臣賞)など、作品多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

159
武家物と町人物の短編を6編収録。それぞれの矜持、人情の機微、白刃の煌めき、忍びやかな男女の縁、円熟した藤沢周平さんの作風に触れることが出来ます。「竹光始末」での上意討ちでの必殺の剣。「恐妻の剣」での妻の小言に触れながらも、鮮やかな立ちまわり。「石を抱く」での直太のお仲を守る矜持。「冬の終わりに」でのラストでの新しい家族の光り。藤沢周平さんの作品を読むと、それぞれの役回りの生活、置かれた立場での矜持、過ぎる季節の移ろいに心を奪われる。藤沢作品はまだ未読の作品も多いので、じっくりと読み続けたいと思います。2016/12/25

ケンイチミズバ

112
恐妻家の殺し屋が登場する伊坂さんのAXは面白かったな。恐妻家のサラリーマンの私は黙って妻の言葉に従う毎日だ。妻の私に対する会話の90%は命令か文句だ。そして藤沢周平の描く恐妻家の剣客に共感すること至極。藩の将来を左右する大役を引き受け、見事にお役目を果たし家老職の重臣からも労われ帰宅した作十郎は、一晩家を空けたことを問い詰めらる。言い訳を考えながらさらには疲れた体を休めようとすると今日も家でゴロゴロするのですかと文句を言われる。いかんいかんそろそろこの土日のどちらかトイレ掃除しないと晩御飯なしになる。2020/12/09

タイ子

104
6作の短編集。武士として生きる男の覚悟と度胸を描いた作品の中、クスッと笑える「遠方より来る」本当は「友あり~」が前に付くのだが、友ではないところがミソ。迎えた妻の気持ちがわかるわ~。いきなり御飯5杯はないだろうに。博奕で50両稼いだ男の顛末「冬の終わりに」。賭博で儲けようと思ったらいけません。必ずしっぺ返しがきますから。「乱心」の冒頭、猫のシーンはひどい。心が病んだ男の妻に対する不信感が人生を狂わせていく。今回も大いに楽しめた藤沢作品。2023/06/19

じいじ

103
藤沢さんの武家モノ・市井モノ6話の短篇集。どれもユーモアがあって味わい深い作品です。表題作【竹光始末】は、一家四人を喰わせるために、武士の魂である腰の刀を竹光にして…。家族への思い遣り、夫婦愛が胸に沁みます。私的には【恐妻の剣】が面白かった。剣に天賦の才能を秘めた、三男坊の主人公がいい味を出しています。四つ五つもの縁談話の中から、よりによって七十石無役の家からの婿入りを選びます。そして恐妻の我がままを、柳に風と受け流す太っ腹の亭主が、とても気分爽快にさせてくれます。2021/06/07

ケイ

98
短編6つ。浪人や貧乏武士の話が中心。それでも、家族が仲が良い話は読んでいて心が和む。男女で不幸が起こるのは、この短編集においては、必ず女が妖艶な時だ。当の男はそれでよくっても、読み手には遣りきれなさが残る。その点、最後の『遠方より来る』は、大団円とまではいかないが、人情や思い遣りの感じられるいい話だった。2015/01/18

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