出版社内容情報
小野不由美原作、初の映画化! 山本周五郎賞受賞、戦慄のドキュメンタリー・ホラー長編。
この家は、どこか可怪(おか)しい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が……。だから、人が居着かないのか。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かび上がる。かつて、ここでむかえた最期とは。怨みを伴う死は「穢(けが)れ」となり、感染は拡大するというのだが──山本周五郎賞受賞、戦慄の傑作ドキュメンタリー・ホラー長編!
内容説明
この家は、どこか可怪しい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が…。だから、人が居着かないのか。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かび上がる。かつて、ここでむかえた最期とは。怨みを伴う死は「穢れ」となり、感染は拡大するというのだが―山本周五郎賞受賞、戦慄の傑作ドキュメンタリー・ホラー長編!
著者等紹介
小野不由美[オノフユミ]
大分県中津生れ。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に在籍。「東京異聞」が1993(平成5)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、話題を呼ぶ。2013年、『残穢』で山本周五郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青乃108号
593
有名なタイトルだけは知っていた。小説というより怪異を追求した克明なレポートの様な印象。兎に角、登場人物が多すぎて俺の記憶力のキャパを軽くオーバーしたので、大半流し読み。思った程怖くはないが、嫌な話を読んでしまったな、という印象が強く残る。今、トイレに行きたいけど暗いの怖いな。ところで、作家の語りで進む怪異の調査は、発端となる怪異現象を経験したあるライターが作家あてに手紙を送った事がきっかけなのだが、その後もライターは執念深く怪異の原点を追求し続けており、ライターが自分で纏めて本にしなかったのは不自然だな。2023/09/15
射手座の天使あきちゃん
548
これはヤバい! 淡々と事実を追い求めて深みにハマって行くドキュメンタータッチが一層恐さを増幅する! 一人で部屋を暗くしては眠れなくなる! そんな皆様のご意見に「うーん?」私は決定的に想像力と感受性が欠落している模様、まったく恐怖を感じず読了です。 面目ないっす!! <(^_^;2016/03/19
ミュポトワ@猫mode
398
作中の「私」は作者だと思われますが、事実かどうかは不明。依然読んだ、鬼談百景の中の1話を題材に深堀したホラー小説です。1話をピックアップしてますが、ところどころに鬼談百景のこの話のことじゃない?って思う部分も多々あるので、鬼談百景を読んでからコレを読んだほうが面白いかもしれないです。すっごい怖いって評価らしいのですが、私はそこまで怖くはなかったです。たぶん、登場人物が多すぎて混乱してたからだと思われますwホント人が一杯でてくるんですよ。誰だっけ?って思うことが多くて、あんまり没頭できなかったのが残念です2019/05/19
Aya Murakami
361
新潮文庫の100冊2018、新潮文庫ミステリー&サスペンスBEST対象本。 なるほど…、本作はミステリーだったのですね。手法はミステリーですが相手は怪奇現象…(汗)。おそらく半分実話だと思います。だとすると怪奇現象の発生源も実在する資産家ということに(汗)。祟りとか怖いので絶対ググらないことに決めています。 オーソドックスながらバラエティ豊かな怪奇現象のオンパレード、そして時代をさかのぼるごとにじわじわ恐怖度が増していきました。個人的には壁から湧いてくる赤ん坊のあたりでやばくなりました。2019/04/23
yoshida
303
【日本の夏はやっぱり怪談】イベントにて読了。日本の土着的な怖さを感じます。ドキュメンタリー形式で物語は進んで行き、ページを捲る手が止まりません。私も転勤が多いので、これから引っ越す度に思い出す内容ですね。そしてこの穢れは伝染する内容なので、本作品を今後、手元に置くか迷います。座敷牢、幽霊画、廃坑、没落する旧家。じわじわと恐ろしさを感じる傑作和製ホラー。2015/08/09