新潮文庫<br> 骸(むくろ)の誘惑

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新潮文庫
骸(むくろ)の誘惑

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  • サイズ 文庫判/ページ数 421p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101228310
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

予備校講師をしている結城可那子のもとに突然、弟のバイク事故死の知らせが届いた。バイクは盗難車、死亡時に大金を持っていたなどの点に不審を抱いた可那子は、事故直前の弟の足取りを追う。浮かび上がる謎の美女の影。その背後にはいったい何が?現代日本を生きる男女の不安と心の渇き、そこに付け入る社会の悪意をみごとに活写したデビュー作。新潮ミステリー倶楽部賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

17
再読、前回読んだ時の記憶が全くない。普段なら、数ページ読むとストーリーを思い出すのだけど、まったく記憶がよみがえらない。もしかしたら、途中下車したのかもしれない。なにしろ登場人物が多くて、混乱する。俺自身、氷室のことがどうにも好きになれず、可那子の趣味の悪さを疑う。物語の最後が大雑把で、敵の懐に潜り込んだ状況が全くない、復習も不完全で消化不良の結末だ。2018/08/23

勉誠出版営業部

4
雨宮町子さんの『骸の誘惑』を読了。10数年ぶりに再読しましたが、初読と同様、全体的に暗いという印象に変わりはなく…。自己啓発を扱った社会派ミステリですが、もう少し短くまとまってもよかったような気も。2018/09/03

kappa

1
弟の死に疑問を抱いた姉の予備校講師が、弟の周辺にいたとされる怪しい美人OLの姿を追うという内容で、途中までは「火車」を彷彿とさせ今後の展開に期待大であった。しかし主人公が嫌悪感を持っていたはずの男性と男女の関係になったあたりが何となく唐突な印象を否めず、興醒めだった。登場人物が多く、しかも全ての人物が相互に絡み合っているという辺りも少々無理があるように感じた。タイトルの「骸の誘惑」とは何を指しているのか、自分にはイマイチわからず・・・。2013/08/18

大喜

1
姉の可那子が弟殺しの犯人を探すという単純な物語だけでなく可那子自身の恋愛恐怖症や父親への不信感。多くの人が持っている漠然とした不安感や焦燥感を利用した怪しい自己啓発セミナーで出てきたりして思った以上に楽しめた。。弟の殺された真相も何だか切ない…怪しい自己啓発セミナーの箇所を読んでオウム真理教も似た勧誘の仕方をしたのではと想像した。自分も引っ掛かるかもしれない…2012/07/05

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