内容説明
ホント、この国の現状には呆れるね。今度ばかりは、オイラ、腹を括ってガンガン言っちゃうよ。一億平等幻想、自由のハキチガエ、醜い拝金主義…。一体、いつから日本はこんな国に成り下がったんだい?まずなにより自分の身の程を知れってえの。毒舌爽やか、欲ボケした現代社会をメッタ斬り。一読、溜飲が下がること請け合いの必殺たけし節、絶好調。好評シリーズ文庫化第一弾。
目次
「衆愚」とはオレのことかとたけし言い
ほんもののマドンナ出現
憲法読んだことない
たけしのカルチャーセンター
たけしの宗教戦争
だから「衆愚選挙」といわれるんだ
ものは高級ひとは低級「志向」
一芸に秀でた馬鹿
職業に貴賤あり
どこまで下る男の値打ち〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
29
単行本の刊行は91年。学生の頃、著者の見抜く力に打ちのめされた一冊。いま読むと、時代の違いを差し引いても七割の論が大雑把で突っ込みどころ満載。あくまでも自分は芸人であり、こんなのは求められたから適当に書いた(喋った?)だけ、本業の人がちゃんとやれという遠回しな知識人批判が含まれているのかもしれない。三割ほどは2020年代においても慧眼な気がする。消費税や差別、テレビの視聴率、旅行に関する見解など。破天荒なイメージとは裏腹に、基本姿勢は保守のリアリスト。家にある「ソナチネ」のDVDを久し振りに見たくなった。2024/09/30
καйυγα
11
日本人に対するバッシングが炸裂している本。もはや皮肉もへったくれもなく、一刀両断にバサリと切り捨てていく。たけし氏らしい感性と世界観が痛快なんだが、ああ耳が痛い。バッサバッサと放たれる口撃は女も男にも容赦がなく、読んでいて自分も咎められているようだ。もちろん賛否両論の内容もあるし、時代は変わるものだからな〜てのもあるし、そりゃあなたの思想でしょと頷けないのもある。そんな感じでほぼ否定的な内容で埋め尽くされているけど、あながち間違えを言っているわけではないから困ったものだ。たけし節爆発の本書は少し疲れたが2015/10/01
スナックどくろー/としろー
1
否定・批判を恐れず、自分の考えを自分の言葉で発言している!見習おう!!2018/07/22
ipusiron
1
1998/6/1読了
いっち〜
0
下町の飲み屋でおじさんの愚痴を延々聞いているような気分になる本ですが、その中身は(発行から時間がたっている点を差し引いても)情け容赦なく図星を突いてくる上、大体正論なのが始末に負えないです。しかし、これだけテレビで売れてる人がテレビ(マスコミ)を容赦なく批判しているあたり、こういう権威をぶち壊そうという思惑なのでしょうか。個人的には、「身の程を知る」「高いものが良いのではなく、何故高いのか考える」というのは教訓になりました(他にもたくさんあったような気がしますが、覚えきれません)2016/01/11