内容説明
「茶碗作りをやってみようと思っているんや」ずばぬけた商才で、近江の呉服古着商「絹屋」を瞬く間に大店に育て上げた半兵衛だったが、突然、京で大流行の磁器の製造販売を思い立った。窯も職人も販路も藩許もない。賢夫人と評判の留津は当初は猛反対していたのだが…。幕末の近江を舞台に、商人の清々しいロマンと豊かな夫婦愛を描く感動の傑作歴史長篇。
著者等紹介
幸田真音[コウダマイン]
1951年滋賀県生れ。米国系銀行や証券会社での債券ディーラーや外国債券セールスなどを経て、’95年『ザ・ヘッジ回避』(文庫版は『小説ヘッジファンド』と改題)を上梓し、作家に転身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤枝梅安
26
再読:江戸後期、「湖東焼」と呼ばれる「石物」を創始した絹屋半兵衛と妻・留津の物語。井伊直弼が桜田門外で殺害される日から始まり、約40年遡り、半兵衛が家業の呉服屋とともに焼物を扱うことを決心するところから物語が始まる。絹屋の描写とともに、当時の経済状況に関する解説が織り込まれ、テレビの歴史番組のようである。窯を始める際の様々な苦労や、鉄三郎(後の直弼)との出会いなどを絡め、天保の改革の頃、彦根藩が絹屋の窯を召し上げる意向を絹屋に伝えるところまで。「終わりではない、始まりなんや」という半兵衛の決意が印象的。2011/05/03
あーさん☆㊗️天久鷹央実写化!環奈ちゃん最高です!(≧▽≦)
7
彦根城。2017/09/28
konomichi
2
江戸末期(ちょっと前)、近江商人による、ベンチャービジネス起業奮闘記的な何か。今のスタートアップと同じ。波瀾万丈。面白いです。2025/03/11
千日紅
2
「茶碗作りをやってみようと思っているんや」ずばぬけた商才で、近江の呉服古着商「絹屋」を瞬く間に大店に育て上げた半兵衛だったが、突然、京で大流行の磁器の製造販売を思い立った。窯も職人も販路も藩許もない。賢夫人と評判の留津は当初は猛反対していたのだが…。幕末の近江を舞台に、商人の清々しいロマンと豊かな夫婦愛を描く感動の傑作歴史長篇。2020/02/10
bingooo
1
★★★2021/05/03