新潮文庫<br> 輪舞曲(ロンド)

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新潮文庫
輪舞曲(ロンド)

  • 朝井 まかて【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101216324
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

私、四十になったら死ぬの。松井須磨子の後を継ぐと目された新劇女優・伊澤蘭奢が、口癖の通り早逝した。集まった四人の男は、愛人兼パトロンの内藤、蘭奢が人妻だった頃からの恋人・徳川夢声、帝大の文学青年・福田、そして生き別れの息子・佐喜雄。彼らそれぞれの蘭奢は異なる顔を持ち、やがて彼らの人生も輪舞曲のように踊り出す。大正時代のモダンと情熱に生きた、ある名女優の肖像。

内容説明

私、四十になったら死ぬの。松井須磨子の後を継ぐと目された新劇女優・伊澤蘭奢が、口癖の通り早逝した。集まった四人の男は、愛人兼パトロンの内藤、蘭奢が人妻だった頃からの恋人・徳川夢声、帝大の文学青年・福田、そして生き別れの息子・佐喜雄。彼らそれぞれの蘭奢は異なる顔を持ち、やがて彼らの人生も輪舞曲のように踊り出す。大正時代のモダンと情熱に生きた、ある名女優の肖像。

著者等紹介

朝井まかて[アサイマカテ]
1959(昭和34)年大阪府生れ。甲南女子大学文学部卒。2008(平成20)年小説現代長編新人賞奨励賞を受賞して作家デビュー。’13年に発表した『恋歌』で本屋が選ぶ時代小説大賞、翌’14年に直木賞を受賞。続けて同年『阿蘭陀西鶴』で織田作之助賞を受賞した。’15年『すかたん』が大阪ほんま本大賞に選出。’16年『眩』で中山義秀文学賞、’17年『福袋』で舟橋聖一文学賞、’18年『雲上雲下』で中央公論文芸賞、『悪玉伝』で司馬遼太郎賞、大阪文化賞(個人に贈呈)をそれぞれ受賞。’20(令和2年)『グッドバイ』で親鸞賞、’21年『類』で芸術選奨文部科学大臣賞、柴田錬三郎賞をそれぞれ受貨(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじさん

101
大正時代のモダンと情熱に生きた松井須磨子の後継者・伊澤蘭奢の物語。「40歳になったら死ぬの。」の口癖の通り早逝した新劇女優・伊澤蘭奢の生涯を彼女を取り巻いた4人の男、愛人兼パトロンの内藤、蘭奢が人妻だった頃からの恋人・徳川無声、帝大の文学青年・福田、生き別れの息子・佐喜雄の視点から描いた作品。初めて知る伊澤蘭奢は、大正時代に、夫と離婚し、実の息子と別れ、多くの人々の誹謗中傷を浴びながらも、女優という多難な道を突き進んだ一人の女性としての生き様が見事に描かれている。いつもの朝井まどかの作品とは一味違う作品。2023/11/16

となりのトウシロウ

66
大正時代の新劇女優、伊澤蘭奢を、彼女を取り巻く4人の男性視点で描いた作品。舞台を目指して妻と母の役割から降り、島根から再び東京に出てきた蘭奢。女優の地位は低く活動写真は無声の時代、舞台の仕事だけでは生きていくのも難しい。そんな時代に趣くまま奔放に生きる女性、周りの男たちを巻き込む力のあったのかも。あまり共感は出来ないけど、この時代に凄い女性がいたんだな。話の展開は視点や年代がコロコロと変わるので頭は混乱気味でした。2023/11/12

みこ

39
己に正直に生きた女優、伊澤蘭奢の生涯を彼女を取り巻いた4人の男とともに描く。女性は家でおとなしくしているものという価値観に反発するかのように女優の道を目指した彼女は演じることを通じて古い価値観に縛られた自分以外の何かになりたかったのだろう。彼女自身よりも周辺人物を掘り下げる描写により大正時代の価値観の変動を描いているのだが、そのぶん本人の描写が駆け足な感はある。巻末のあとがきを読むと、地元で評判の芳しくないことに配慮したとのこと。2023/05/17

エドワード

36
大正時代。松井須磨子亡き後、新劇界で喝采を浴びた伊澤蘭奢の四十年の生涯。津和野の紙屋に嫁いだ娘が、小さな村を飛び出して東京で女優となる。最初、架空の人物かと思いきや、実在の女優だ。パトロンで雑誌主宰の内藤民治、最初の恋人でご存知・活動弁士の徳川夢声、東京帝国大学生・福田清人、そして実の息子の伊藤佐喜雄の四人の視点から、輪舞曲の如く回る、蘭奢の華麗にして寂しい日々が綴られる。背景に描かれる大正の世相、美文調の文章の巧みさ。佐喜雄の手紙、四人で語り合う終幕の余韻、まかてさんの「後の記」、胸に迫るものがある。2023/06/01

シキモリ

30
大正時代に活躍した実在の女優・伊藤蘭奢の生涯を四人の男達との関係を軸に描いた物語。帯にある『伝説の女優はなぜ死んだのか?』という惹句から、作中に蘭奢の視点が一切挿入されない作風を期待していたので、第四章で蘭奢自身が語り部となるのに些か拍子抜けした。当時の演劇界や社交界、出版業界の内情を知れる興味深い作品なのだが、彼女が伝説と呼ばれるに至った背景や経緯の書き込みが浅く、その魅力が今ひとつ掴めないまま。巻末のあとがきを読む限り、複雑な出自を持つ人物を物語る場合、その子孫である方への配慮も並大抵ではなさそうだ。2023/05/01

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