新潮文庫<br> メルサスの少年―「螺旋の街」の物語

新潮文庫
メルサスの少年―「螺旋の街」の物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 311p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784101216119
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

辺境の荒野に囲まれた〈螺旋の街〉。そこは貴重な鉱石パラサンサを採掘する男相手の歓楽街、女ばかりの街だった。ある時、予言者の孫娘カレンシアが街に逃げてきた。彼女は、パラサンサを独占して世界の支配を狙う「トリネキシア商会」の軍隊に追われていたのだった。街でたった一人の少年イェノムは彼女をかくまうが、トリネキシアの魔手は〈螺旋の街〉にも忍び寄っていた…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふゆ

11
読書会のテーマは星雲賞でした。SFハードル高いですが、久しぶりに引っ張りだして読みました。すり鉢状の街に住む心優しい異形の女たちに愛される、そしてその愛が鬱陶しい少年の成長譚、つまり最強ボーイミーツガール。これが泣かずにおられようか。イメージはアンチノミー、「二重」螺旋です。あとがきにある作者の各方面への謝辞が好感度大。約30年前の作品なのに色褪せない世界観にひたひた浸かりました。2019/08/10

みやこ

8
精一杯背伸びをし、早く大人として認められたいと願う少年イェノム。自分を優しく包み保護してくれる世界から、色々と学ぶにつれて見えてきた大人の世界は、駆け引きや嘘が混在する世界だった。あれほど大人になることを夢見ていた少年の悲痛な叫び。「大人にはなりたくない!」だが、大きく変動する時代の流れは、少年を子供のままではいさせてはくれない。壁にぶつかり、悩みながらも、いつしか、少年も大人の世界の理を知ることになる。それは、すべてが汚れきった大人ではないことを、身を以て証明した周囲の大人の存在によるところが大きい。→2014/08/13

びっぐすとん

7
108円本。ちょっと古い作品だからか「ザ・王道」という感じのSFファンタジー。鉱山そばの異形の女ばかりの遊郭の街。そこにいるただ一人の子供かつ少年がイェノム。彼が成長していく様とロストテクノロジーの絡んだストーリーは王道かつ美しい情景が浮かぶ作品だった。他の生物との合成など螺旋の街の構造は遺伝子を想像させる。正統過ぎて今では物足りない感もないではないが、大人も子供も楽しめる、ファンタジーって本来こういうものだよなと再認識した。2017/08/25

ring8789

2
荒野に囲まれた「螺旋の街」の遊郭に生まれ育った少年の成長を描くSFファンタジー。少年は守るべき少女に出会い、導き愛してくれる大人達に囲まれ、孤独を分かち合う友も得て、ある事件を機に目覚めていく。異世界成長譚の王道である。煌びやかな文章はけして読むことを邪魔するものではなく、清水のように喉にするすると流れこむ。ふりがなが多い所をみると若い層向けに書かれたもののようで、こういう上質な正統なファンタジーはもっと長く残っていて欲しいなと思う。現在入手困難。少年に「大人の男」を教える2人の男の友情が…いい!2014/07/06

もこ

2
妖しくも美しい言葉の描写。活字を読むだけで、物語の情景が浮かび上がってくる。美しい、世界です。

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