新潮文庫<br> いつも彼らはどこかに

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新潮文庫
いつも彼らはどこかに

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101215273
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

競走馬に帯同する馬、そっと撫でられるブロンズ製の犬。動物も人も、自分の役割を生きている。「彼ら」の温もりに満ちた8つの物語。

たっぷりとたてがみをたたえ、じっとディープインパクトに寄り添う帯同馬のように。深い森の中、小さな歯で大木と格闘するビーバーのように。絶滅させられた今も、村のシンボルである兎のように。滑らかな背中を、いつまでも撫でさせてくれるブロンズ製の犬のように。――動物も、そして人も、自分の役割を全うし生きている。気がつけば傍に在る彼らの温もりに満ちた、8つの物語。

内容説明

たっぷりとたてがみをたたえ、じっとディープインパクトに寄り添う帯同馬のように。深い森の中、小さな歯で大木と格闘するビーバーのように。絶滅させられた今も、村のシンボルである兎のように。滑らかな背中を、いつまでも撫でさせてくれるブロンズ製の犬のように。―動物も、そして人も、自分の役割を全うし生きている。気がつけば傍に在る彼らの温もりに満ちた、8つの物語。

著者等紹介

小川洋子[オガワヨウコ]
1962(昭和37)年、岡山県生れ。早稲田大学第一文学部卒。’88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。’91(平成3)年「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞を受賞。『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、’06年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、’13年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。翻訳された作品も多く、海外での評価も高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

175
限られた世界でひそやかに生きる人たちの静かな生活を、ひと匙丁寧に掬いとったような8つの物語。寂しげで淡々としていて、控えめ。優しさで繋がったり、不穏な世界が唐突に終わっていたり。 いつもどこかにいる彼らは、誰の為でも、それこそ自分の為ですらなく、ただただそこにいる。そのひたむきな存在にぞっとさせられたり心をあたためられたりしながら生きていく。 静謐で穏やかで、あたたかく冷たい森で亡くなった人を思う「ビーバーの小枝」、美術館でのひそやかな交流「目隠しされた小鷺」、旅代行業の女性の「竜の子幼稚園」が特に好き。2018/10/26

KAZOO

156
小川洋子さんの短編集です。小川さんのは結構短篇が好きで読んでいますが、この8つの話は不思議なイメージを与えてくれる気がしました。最初の話などは、ディープインパクトが出てきたりしてひょっとしたら小川さんは競馬が結構好きなのか、と思ったりしました。すべて読み終わるとどこかもう一つの世界が存在するかのような印象を与えてくれます。物語の世界です。2016/10/01

ちょろこ

135
【うさぎまつり】の一冊。うさぎの表紙ということで。人と動物を描いた八篇。この作品もぴったりすんなり入り込めて好き。現実と架空の境界線をずっとゆらゆらどっちつかずのまま揺蕩う感じ。この感覚がたまらなく心地よい。どこか遠いようでどこか近い場所。そこで密やかに、でも圧倒的な存在感を放ちたった一つを慈しむ人たち。彼らが時折自分を動物に投影させているようで、その情景がたまらなく心をせつなくキュッと柔く掴んでくる。どれもいつまでも波紋が拡がり続けるかのような余韻。沼のほとりに残されたような寂寥感さえも含めて好き。2023/03/07

關 貞浩

115
いつもどこかにいる生き物たち。言葉を持たないからこそ、心静かに彼らの息づかいに耳を傾けなければ、その生命のぬくもりを感じ取ることはできない。やがてすべての生命は終わりを迎える。すべてのものが死へと向かう、一見虚ろなこの宇宙。元の形を失った、かつて何かであったものたちによって私たちは取り巻かれ、私たち自身が構成されている。輪廻を超えた無限の律動。追憶の情景。日常という永遠に終わることのない追悼式。いまはもういない忘れられたものたちの愛でこの世界が満たされているということに、私たちはちゃんと気づけるだろうか。2018/02/27

エドワード

114
失われた動物、やがて失われる動物。動物たちのおりなす童話のような物語。絵がつけば即絵本になる。翻訳家の書斎や風車の展示、身代わりガラスに入れる品物。小川洋子さんのコレクターぶりは健在だ。断食施療院や町の広場の日めくりカレンダー、動物園や美術館はいつもの舞台。蝸牛の風車は「思い出のマーニー」を連想したね。ドールハウスのミニチュアの本(ブリキの太鼓!)や落丁図書室には本への愛がつまっている。竜の子幼稚園の最後、「お姉ちゃんを待っていたんだ」のセリフに頬がゆるむ。解説は江國香織さん。ピッタリですね。2016/01/06

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