出版社内容情報
鎌倉初期・京都。戒律と理想に生きた一人の僧がいた――。十六歳で出家し求道のため自らの右耳を切り落とした明恵は、仏道に励み高山寺を開く。一世を風靡した法然を糾弾し、承久の乱の敗残兵を匿うなど、権力に屈せず釈迦の教えを貫く姿は、純真な魂そのものだった。気高さと無垢を併せ持ち、仏教史に鮮烈な足跡を刻む奇僧を、従者イサの眼を通して蘇らせた傑作長編。『あかあかや明恵』改題。
【目次】
内容説明
鎌倉初期・京都。戒律と理想に生きた一人の僧がいた―。十六歳で出家し求道のため自らの右耳を切り落とした明恵は、仏道に励み高山寺を開く。一世を風靡した法然を糾弾し、承久の乱の敗残兵を匿うなど、権力に屈せず釈迦の教えを貫く姿は、純真な魂そのものだった。気高さと無垢を併せ持ち仏教史に鮮烈な足跡を刻む奇僧を、従者イサの眼を通して蘇らせた傑作長編。
著者等紹介
梓澤要[アズサワカナメ]
1953(昭和28)年静岡県生れ。明治大学文学部卒業。’93(平成5)年、『喜娘』で歴史文学賞を受賞しデビュー。歴史に対する知的な洞察とドラマ性で、本格派の歴史作家として評価される。執筆の傍ら、東洋大学大学院で仏教史を学び、2017年、『荒仏師運慶』で中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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