出版社内容情報
父は戦争孤児だった。満州で家族と生き別れ、中国人として育てられた。文化大革命の嵐が吹き荒れるさなか、自力で祖国日本への帰国を果たすが、それは自分を守り、育ててくれた、優しい養母との長い別れも意味していた。父の半生を知りたい。21歳の秋、私は中国へ旅立った──。家族の歴史と運命を描き出し、戦争と人間の真実に迫る。圧倒的評価でノンフィクション賞 3 冠に輝いた不朽の傑作。
城戸 久枝[キド ヒサエ]
著・文・その他
内容説明
父は戦争孤児だった。満州で家族と生き別れ、中国人として育てられた。文化大革命の嵐が吹き荒れるさなか、自力で祖国日本への帰国を果たすが、それは自分を守り、育ててくれた、優しい養母との長い別れも意味していた。父の半生を知りたい。21歳の秋、私は中国へ旅立った―。家族の歴史と運命を描き出し、戦争と人間の真実に迫る。圧倒的評価でノンフィクション賞3冠に輝いた不朽の傑作。
目次
プロローグ ロング・アンド・ワインディングロード
第1部 家族への道“父の時代”(遠い記憶;失意の底から;心、震わせて;幾つもの絆)
インターミッション
第2部 戦後の果て“私の時代”(父の生きた証;傷だらけの世界;歴史を生きる者たち;満州国軍と祖父;運命の牡丹江)
エピローグ 精神のリレー
著者等紹介
城戸久枝[キドヒサエ]
1976(昭和51)年、愛媛県生れ。徳島大学総合科学部卒業。大学在学中の’97(平成9)年から二年間、中国吉林省長春市の吉林大学に国費留学。貿易会社、出版社勤務を経て、ノンフィクションライターに。国交回復前の中国から’70年に自力で日本に帰国した元戦争孤児の父の足跡を追った『あの戦争から遠く離れて』で、大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞、黒田清JCJ新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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