新潮文庫<br> 本当はエロかった昔の日本

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新潮文庫
本当はエロかった昔の日本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101205175
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0195

出版社内容情報

兄と妹の近親姦から国作りが始まる『古事記』、義母を犯して子を産ませた光源氏が、結局、妻を寝取られるという「不倫の恋」満載の『源氏物語』、セックス相手によって人生が変わる「あげまん・さげまん」神話、男色カップル弥次喜多の駆け落ち旅『東海道中膝栗毛』など、古典文学の主要テーマ「下半身」に着目し、性愛あふれ情欲に満ちた日本人の本当の姿を明らかにする、目から鱗の一冊!

大塚 ひかり[オオツカ ヒカリ]
著・文・その他

内容説明

兄と妹の近親姦から国作りが始まる『古事記』、義母を犯して子を産ませた光源氏が、結局、妻を寝取られるという「不倫の恋」満載の『源氏物語』、セックス相手によって人生が変わる「あげまん・さげまん」神話、男色カップル弥次喜多の駆け落ち旅『東海道中膝栗毛』など、古典文学の主要テーマ「下半身」に着目し、性愛あふれ情欲に満ちた日本人の本当の姿を明らかにする、目から鱗の一冊!

目次

日本の古典文学はエロいという常識―権力のエロ肯定から生まれた文化
エロいほうがエラかった平安貴族―日本に「チン切り神話」がない理由
『源氏物語』がどんな時代にも生き延びた理由―花鳥風月に託された性
『万葉集』の「人妻」の謎―不倫が文化だった平安時代に消えた「人妻」
平安古典に見る「正しい正月の過ごし方」―「睦月」と「ヒメ始め」
なぜ日本のお坊さんには妻子がいるのか―「日本化」して性にゆるくなった仏教
あいまいな性の世界がもたらすエロス―日本の同性愛
「エロ爺」と「エロ婆」の誕生―貧乏女とエロ婆の関係
あげまん・さげまんのルーツ―日本の「女性器依存」はなぜ生まれたか?
ガラパゴス化した江戸の嫌なエロ―西鶴、近松、南北
河童と男色―なぜ昔の河童は可愛くないのか?
「外の目意識」が招いた「エロの危機」―「処女膜」の発見が招いたもの

著者等紹介

大塚ひかり[オオツカヒカリ]
1961(昭和36)年横浜市生れ。古典エッセイスト。早稲田大学第一文学部日本史学専攻。『源氏の男はみんなサイテー』など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

65
なぜ江戸時代に男尊女卑が進み、作家が男性ばかりになってしまったのかという謎が残る。2018/05/13

鱒子

46
古典から考察する日本のエロス。源氏物語はエロいという話はよく聞いていましたが、どこがどうエロいのか分かりやすく解説していただきました。納得。一番のビックリは東海道中膝栗毛の弥次さん喜多さんがカップルだった事です!BLというよりも両刀… 巻末対談は まんしゅうきつこさん。笑いました。2018/06/11

tomi

42
「本当はひどかったー」で古典文学をユニークな切り口で繙いた著者の今作のテーマは「エロ」。「古事記」の昔から性におおらかだった日本人だが、母系社会だった平安時代から父系社会になり男尊女卑の考えが広まった江戸時代ではエロの質が変容する。他にも男色についてや処女の意識の変化などが多くの文献をもとに考察されている。巻末のまんしゅうきつこ氏との対談でも「放っておくと大体エロい方、エロい方へといくのが日本の特徴」と語っていますが、タイトルのように過去形ではないですね。2018/05/21

rico

40
日本の古典文学を読み解くには「エロ」への理解が必須ということ。学校ではここを避けるから気の抜けたビールを飲んでるようなもんで、美味しさがわからなくなる。「エロ」は命の源。神様たちは洋の東西を問わずスケベだし。宗教や戒律が緩かったから日本ではメインストリームで生き残ったんだろう。楽しく読みつつも、時代が新しくなるにつれ権力や暴力と結びつき、陰惨な様相を呈してくるのを見ると、何ともイヤな気分になってくる。今も色々な形の性暴力は続いているし。おおらかに「エロ」を謳歌できる世界は神話の中にしかないのかもしれない。2019/01/09

びっぐすとん

24
110円本。一体何度「エロい」という言葉が出てきただろう。確かに日本人ってエロ好きかも。おじーちゃん、おばーちゃんも結構ウヒャウヒャ言いながら下ネタ言うよね。平安時代にもあった「貧困女子」と「草食男子」、おおらかに性を楽しめる時代こそ実は心身、社会どちらの面から見ても健康なのかもしれない。下品、侮蔑、虐待に繋がりがちなエロを優雅に最高文学にまで昇華させた紫式部のエロ描写は流石に品がいい。やっぱりエロはほんのり匂わせる位がいい。生々し過ぎるのは興ざめだ。想像する余地が必要だと思うのよ。河童モノって・・・💦2021/02/14

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