新潮文庫
マゾヒストたち―究極の変態18人の肖像

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  • サイズ 文庫判/ページ数 451p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101204574
  • NDC分類 145.7
  • Cコード C0195

内容説明

女王様の責め苦を受け、随喜の涙を流す男たち。マゾヒストである。彼らの悦びの源泉は何か。何がM性に火をつけたのか。燃えたぎるマゾ精神が今、語られる。日本のSMを黎明期から見続け2億円を使った重鎮、馬になりたい男、ヤプーズマーケットのエリート奴隷、身体改造マニア、盲目のマゾ…。十人寄れば倒錯も十色。貴方の知的好奇心と性的探究心を刺激する、奇想天外な当世マゾヒスト列伝!

目次

第1部 開拓者たち(SMという趣味に二億円以上使ったマゾ;馬になってブーツの女王様を乗せたい;友だちの妹が放尿するのを見たのが始まり ほか)
第2部 超越者たち(情けないのが好きなレインコート・マニア;金玉を蹴られて天国へ;自傷から解き放たれて ほか)
第3部 表現者たち(全裸で吊るされる十六歳の乙女;盲目のマゾヒスト;膀胱を光らせるクニオさん ほか)

著者等紹介

松沢呉一[マツザワクレイチ]
1958(昭和33)年生れ。早稲田大学法学部卒。フリーライター、古本蒐集家。社会問題、政治、宗教など幅広いジャンルで活躍中。性風俗関連の著作は特に多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aster

68
本当に思ったよりもマゾの程度がぶっ飛んでいる。にも関わらずマゾの皆さんは良識がある。マゾというものは思うに辱め、如何に自分を客観的に見ることが出来てかつそれを受け入れるだけの環境と性格があるのかという問題につきあたる。恥ずかったりイケないことの常識があるからこそマゾになれる。またとにかく後書きが悲しい。大衆化されるにつれ店自体の目的が、消費されること自身に成り代わってしまったから、快楽を求めるという本質が薄れてしまった。「昔はよかった」泣いてもいいですか。2020/06/13

みや

24
強烈な「こだわり」を持つ18人のマゾヒストたちへのインタビューを通じ、人間の不可思議な欲望を明らかにするルポ。鞭、ローソク、緊縛は序の口、食糞・ゲロ食・身体改造・被食願望…。変態エリートたちが衒うことなく実直に語るその嗜好に度肝を抜かれる。ふと芽生えた小さな願望が内的に肥大化し、経験を積むことでエスカレートするマゾ行為。それは「自分探し」などという軽薄なものでなく、自己開放を目指す求道者のコース。グロではあるが、皆が心底楽しそうで読んでいて清々しく、幸せな気分にさせられる。2021/10/07

リキヨシオ

19
紹介された18人のマゾヒスト達は「プロのM男」であり「M男の天才」でもある。究極のM男達といえどもその属性はそれぞれ異なるが、マゾヒスト達のそれぞれの究極Mぶりは、ほとんどの人間には理解不能!?だからこそ読み手はマゾヒスト達の極限の世界に不思議と没頭してしまう…そして「彼らは一体何を言っているだろう?そして自分は何故この本を読んでいるのだろう?」…ふと冷静になったこの瞬間、読み手は奇妙な感覚に陥る!でもこの瞬間が一番面白い!そして彼らに欠かせない存在「女王様」との奇妙な関係ぶりも興味深かった。2019/12/11

乃木ひかり

18
通常の刺激では物足りなくなって…というわけでもないところが面白い。どんなタイミングで何がきっかけとなって発露するのか。今後自分も目覚めるときが来るかもしれぬ。しかし身体改造は読んでて痛くなった。2020/04/24

アカツキ

18
廃刊になった季刊誌「スナイパーEVE」のインタビュー記事「当世マゾヒスト列伝」をまとめたもの。一口にSM、マゾヒストといっても十人十色。一人ひとりの世界を知るのは面白く、マゾヒストたちに対する著者の心のなかのツッコミが的確で笑った。それまでも痛々しい話はあったけれど、最後の人体改造の話はヒエっとなる。そんなことして大丈夫なのか…。2020/03/15

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