出版社内容情報
なぜ路上に立ったのか? 長年に亘り商売を続ける街娼及び男娼から聞き取った貴重な肉声。闇の中で生きる者たちの実像を描き出す。
「お兄さん、お兄さん……」暗闇から小さな声が染み出す。路上に立ち客を引く。声の主は街娼である。焼け跡の時代、彼女らは「闇の女」と呼ばれ街に溢れた。だが現在その姿を探すのは難しい。日本各地で長年に亘りこの商売を続ける者たちから聞き取った貴重な肉声。なぜ路上に立ったのか? その実像を描き出す。闇の中で生きる女たち、男たちに光を当てる傑作ノンフィクション。
内容説明
「お兄さん、お兄さん…」暗闇から小さな声が染み出す。路上に立ち客を引く。声の主は街娼である。焼け跡の時代、彼女らは「闇の女」と呼ばれ街に溢れた。だが現在その姿を探すのは難しい。日本各地で長年に亘りこの商売を続ける者たちから聞き取った貴重な肉声。なぜ路上に立ったのか?その実像を描き出す。闇の中で生きる女たち、男たちに光を当てる傑作ノンフィクション。
目次
第1部 街娼インタビュー(鴬谷―娘たちを育てるために外に立った;神戸―この仕事しとって、男欲しいかあ?;上野(一)―私たちの人生はヤクザよりひどいの
横須賀―進駐軍がまだいた頃だからね
天王寺―食べていくのに精一杯や
京都(一)―嫁はんのおる男には惚れんことや
京都(二)―どっちみち私はこうなっていたやろけどね
渋谷―お客を幸せな気分にさせてあげたい
上野(二)―主人からお客を紹介されて
広島―男に億は使うどるじゃろ
別府―それから私はずっと“雪”です
博多(一)―みんな流れてきた人たちね
博多(二)―人生、涙あり笑いありよ
札幌―泣き寝入りしてたまるか)
第2部 日本街娼史(戦前編;戦後編)
著者等紹介
松沢呉一[マツザワクレイチ]
1958(昭和33)年生れ。早稲田大学法学部卒。フリーライター、古本蒐集家。社会問題、政治、宗教など幅広いジャンルで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
gtn
fwhd8325
にゃりか
小鈴