出版社内容情報
もういいかげん、ギャツビーのことを知る潮時が来たようだ――。いつかは読みたい、けれどなんだか敷居が高い古典名作の数々。国も時代も文化も違うそれらの世界は、自分と同じような悩みや、新しい友達のような登場人物や、生きるうえで勇気が持てる姿勢に満ち満ちていた! 『灯台へ』『ペスト』『カラマーゾフの兄弟』など、全92作の魅力をふだん使いの言葉で綴る、軽やかで愉快な文学案内。
【目次】
内容説明
もういいかげん、ギャツビーのことを知る潮時が来たようだ―。いつかは読みたい、けれどなんだか敷居が高い古典名作の数々。国も時代も文化も違うそれらの世界は、自分と同じような悩みや、新しい友達のような登場人物や、生きるうえで勇気が持てる姿勢に満ち満ちていた!『灯台へ』『ペスト』『カラマーゾフの兄弟』など、全92作の魅力をふだん使いの言葉で綴る、軽やかで愉快な文学案内。
目次
ギャツビーは華麗か我々か? スコット・フィツジェラルド『華麗なるギャツビー』
あるお屋敷のブラックな仕事 ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』
「脂肪の塊」は気のいい人なのに モーパッサン『脂肪の塊・テリエ館』
流れよ理不尽の破滅型SF フィリップ・K・ディック『流れよわが涙、と警官は言った』
こんな川べで暮らしてみたい ケネス・グレーアム『たのしい川べ』
スパイと旅する人間模様 サマセット・モーム『アシェンデン 英国秘密情報部員の手記』
頑張れわらの女 カトリーヌ・アルレー『わらの女』
レモンの上司がパインとは アガサ・クリスティー『パーカー・パイン登場』
技と感動のくだらなさ フレドリック・ブラウン『スポンサーから一言』
終わりのない夜に生まれつくということ アガサ・クリスティー『終りなき夜に生れつく』
恋と毒親の向こう側 アントン・チェーホフ『かもめ』
死地から奪い取れ人生 A&B・ストルガツキー『ストーカー』
ビアス氏とくそのような世界 アンブローズ・ビアス『新編 悪魔の辞典』
頭を持って生まれるということ ポール・ヴァレリー『ムッシュー・テスト』
生きることの奥底を書きつけてやる コンラッド『闇の奥』
ある姉ちゃんが語る人間の普遍 ジェイン・オースティン『ノーサンガー・アビー』
怪盗ルパンのヨーロッパ大風呂敷 モーリス・ルブラン『813』『続813』ルパン傑作集
もしかしたら永遠に輝く街の澱と人間の痛み ウィリアム・ギブスン『クローム襲撃』
何も持ってなくて、賢くて、タフで、面食い レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』
十四歳の魂は百までも トーマス・マン『トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す』〔ほか〕
著者等紹介
津村記久子[ツムラキクコ]
1978(昭和53)年大阪市生まれ。2005(平成17)年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で太宰治賞を受賞してデビュー。’08年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、’09年「ポトスライムの舟」で芥川賞、’11年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、’13年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、’16年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、’17年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、’23(令和5)年『水車小屋のネネ』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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