新潮文庫<br> 半席

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新潮文庫
半席

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101200934
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

御家人から旗本に出世すべく、仕事に励む若き徒目付の片岡直人。だが上役から振られたのは、不可解な事件にひそむ「真の動機」を探り当てる御用だった。職務に精勤してきた老侍が、なぜ刃傷沙汰を起こしたのか。歴とした家筋の侍が堪えきれなかった思いとは。人生を支えていた名前とは。意外な真相が浮上するとき、人知れずもがきながら生きる男たちの姿が照らし出される。珠玉の武家小説。

青山 文平[アオヤマ ブンペイ]
著・文・その他

内容説明

御家人から旗本に出世すべく、仕事に励む若き徒目付の片岡直人。だが上役から振られたのは、不可解な事件にひそむ「真の動機」を探り当てる御用だった。職務に精勤してきた老侍が、なぜ刃傷沙汰を起こしたのか。歴とした家筋の侍が堪えきれなかった思いとは。人生を支えていた名前とは。意外な真相が浮上するとき、人知れずもがきながら生きる男たちの姿が照らし出される。珠玉の武家小説。

著者等紹介

青山文平[アオヤマブンペイ]
1948(昭和23)年、神奈川県生れ。早稲田大学政治経済学部卒業。経済関係の出版社に18年勤したのち、フリーライターとなる。2011(平成23)年、『白樫の樹の下で』で松本清張賞を受賞しデビュー。’15年、『鬼はもとより』で大藪春彦賞、’16年、『つまをめとらば』で直木賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

143
長らく読みそびれていながらも、ずっと気になっていたタイトルの意味。何と過酷な。とっくに時代の流れとは解離しているのに、いつまでも変わらない、変えられない身分制度。貧しさに喘ぎ、明日の不安に怯えながらも格式は保たなければならぬ、子々孫々には安楽な生活を、と願う下級武士達の苦しみと悲哀が全編に溢れる。心に押し込めたはずの鬱屈が、怒りと悲しみがある瞬間にマグマのように吹き出して凶刀を奮ってしまう。その心情を掬い上げる御用を果たすうちに、いつか立身出世とは違う境地に至る青年武士の成長譚ともなっている。続編も読む。2023/01/31

ケンイチミズバ

121
齢90を過ぎ引退しない父、息子は70を過ぎ家督を継げない。飯がうまいとは、やはり御台所役が長ければ、高級食材の横流しか?と。しかし、世間の噂、役得のことでなく仕事への遣り甲斐を意味すると受け取れた。この父子は汚れてはいない。直人の推理は90%正しい。命と変わらぬ価値ある品を海に投じれば自ずと体が反応し身投げできるのでは?家督を譲るにはそれしかなかったのか。10%の余地を想像する。いかに名工の手によるとは言え、釣り竿が刀よりも家宝となる時代の変化が考えさせられる。全編に渡りそんな理由が、と頷ける謎解きの妙。2018/12/03

ふじさん

99
文化年間の江戸。無役の小普請世話役から徒目付に取りたてられ一代限りの「半席」から旗本を目指す片岡直人が、組頭の内藤雅之からの命を受け、表の御用とは別に武家から持ち込まれる御用に取り組み、なぜその事件が起きねばならなかったのか解き明かすという物語。老侍は、何故刃傷沙汰を起こしたか。忠臣が、何故奉公先の主を危害を加えたのか等。意外な真相を明らかになるとき、人知れずもがきながら生き続ける男の姿が浮き彫りにされる。偶然手にした本だが、ミステリとしても、一人の青年の成長を描いた作品としても非常に面白かった。2024/03/30

タイ子

93
旗本を目指して父親の半席を継ぎ御見目以上の御用を目指し旗本になるべく励んでいる片岡直人。そこに上司である内藤雅之が頼まれ御用を持ち込んでくるわけで、直人にとってはただ邪魔くさい仕事。頼まれ御用とは、罪人から何故罪を犯したのかを聞くこと。下手人は罪を自供してはいるが何故は口を閉ざしている。直人がどのように下手人と向かい合い、何故を問いただすのが本作。人の暗闇を知ることで直人が成長していく姿がいい。犯人探しではなく、犯罪の根本が判明する時本作のミステリの醍醐味が味わえる。内藤との居酒屋での料理と会話も読み処。2021/08/21

タツ フカガワ

47
徒歩目付片岡直人の父は御家人から一代限りの旗本(半席)へ出世した人。それを永代旗本にするため直人は奮闘中だが、上司の内藤雅之は役目とは無関係の頼まれ仕事を直人に振ってくる。それは釣り好きの老人が突然筏の上を走りだし溺死した事件、宴席で突如起きた刃傷沙汰、旗本家で実直に二十数年勤めた家人が主人を殺した事件などで、事件の“なぜ”を直人が解明していく全六話の連作。なかでも最終章「役替え」がよかった。宮部みゆき『初ものがたり』の謎の稲荷寿司屋台の主人みたいな、偽系図売りの浪人沢田源内にまた会いたいものです。2021/06/09

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