内容説明
かわいくて、りりしくて、たのもしいニッポンの犬たちを、世界的動物写真家がそのふるさとに訪ねた。真っ白な毛並みが美しい紀州犬、飼い主の顔をじっと見つめる賢い柴犬―この日本列島で約1万年も一緒に生きてきたと言われる、日本人と日本犬。そのあいだに長年培われて今は少し貴重になったかもしれないヒトとイヌの暮らし方を、愛らしさいっぱいの写真と文で紹介する。
目次
柴犬
黒毛の柴犬
紀州犬
山陰柴犬
美濃柴犬
川上犬
甲斐犬
四国犬
北海道犬
秋田犬
人と犬
著者等紹介
岩合光昭[イワゴウミツアキ]
1950(昭和25)年、東京生れ。1年のうちのほとんどを大自然のなかに身を置き、世界の野生動物を撮り続けている
岩合日出子[イワゴウヒデコ]
横浜市生れ。逗子育ち。1975(昭和50)年に動物写真家の岩合光昭と結婚する。’77年長女薫誕生。’82年~’84年タンザニアのセレンゲティ国立公園に、’86年~’89年にかけてはオーストラリア全土を一家で走破した。現在は山梨県小淵沢町在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ
155
ヒトとイヌが日本列島で共に生きて1万年以上が過ぎたそう。見上げる瞳、一心に見つめる姿に笑顔がこぼれてくる。柴犬、紀州犬、川上犬、秋田犬、甲斐犬、四国犬、北海道犬。文庫でありながらニッポンの犬の凛々しく愛おしい写真集。首を傾ける仕草、好奇心旺盛な子犬が母親の温もりの中でじゃれ合う。身構えてはジャンプ!とにかく可愛い。時にみせる猟犬の眼差し。行け!勢い込んで走り出し軽やかに駆け抜けていく。主人について歩く後ろ姿に緊張が解けたよう。軒下で祖母と庭を眺め、幸福感に満ちている。雪原に舞う冬毛に元気をいただきました。2022/09/03
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
42
文部省によって天然記念物に指定された日本犬6犬種(柴犬、紀州犬、甲斐犬、四国犬、北海道犬、秋田犬)を中心にした写真集です。猫好きの私でも思わず魅入ってしまったぐらいなので、犬好きさんにはたまらない1冊だと思います。砂浜で兄弟犬と一緒に戯れる紀州犬、雪の中を駆け回る北海道犬等々、見ていて癒されました。中にはモデルのようにきちんとポーズを取っている犬もいて微笑ましかったです。たただやはり文庫では写真が小さかったので、出来る事なら大きな本で眺めたかったかな。★★★★2012/02/06
佐島楓
22
どの和犬も、凛としていて、純朴な美しさがある。笑っている犬の写真もある。我が家にも犬がいるが、本当に人間的な表情を表すのだなというのは、飼ってみて初めて実感したこと。2012/08/31
パグ犬
20
子犬の可愛らしさと、成犬の精悍さ。日本の犬について詳細な解説がなされていて、ちょっとした犬図鑑のよう。猟犬としての力強さを感じる写真もあり、犬本来の姿を知る事ができた。2016/04/28
ふろんた2.0
17
日本犬の凛とした佇まいがいい。人と犬はともに生活してきたんだな。2014/04/30