新潮文庫<br> 悲素〈上〉

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新潮文庫
悲素〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101188263
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

一九九八年、和歌山市内の夏祭りでカレーを食べた住民六十名以上が中毒症状を呈し、四名が死亡した。県警から、毒物中毒の第一人者である沢井直尚九州大学医学部教授のもとに、協力要請が入る。現地入りした沢井は、事件の深刻さを前に誓う―本物の医学の力で犯罪をあぶりだすと。被害者たちの診察と診療録の解析の果てに浮上する、小林真由美の保険金詐取疑惑と過去の事件、戦慄の闇。

著者等紹介

帚木蓬生[ハハキギホウセイ]
1947(昭和22)年、福岡県生れ。東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。2年で退職し、九州大学医学部に学ぶ。精神科医。’93(平成5)年『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、’97年『逃亡』で柴田錬三郎賞、2010年『水神』で新田次郎文学賞、’11年『ソルハ』で小学館児童出版文化賞、’12年『蝿の帝国』『蛍の航跡』の2部作で日本医療小説大賞、’13年『日御子』で歴史時代作家クラブ賞作品賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

147
1998年に発生した和歌山毒カレー事件を題材とした医学捜査小説。地下鉄サリン事件と同じく衝撃的な事件。オウム真理教の麻原死刑囚達の死刑執行もあり、節目として読了。夏祭りで出されたカレー。食べた人々は急激に体調を崩し4名の方が亡くなる。九州大学医学部の沢井教授は毒物中毒鑑定の権威として捜査に協力する。浮かび上がるのは、砒素混入による無差別テロ。そして、かつて起こった砒素による保険金殺人だった。当初はとある夫婦が犯人と思われたが、夫は妻に砒素を飲まされている。二人の関係が謎を呼ぶ。実に読ませる作品である。2018/07/14

ehirano1

115
内容が内容だけに生々しく毒々しいは仕方ないですが、只々恐ろしいです。しかしなぜだかページを捲る手が止まりません。事件の顛末は既に承知なのですが、表にはなかなかでない(当方が知らなかっただけ?)沢井教授と光山刑事らの働きがこんなにもあったのかと感服しています。2020/06/14

ぶち

104
和歌山カレー事件をベースにしたフィクション。現役医師の著者らしく、医学的な知見で真実に迫っていく文章に、事件の経緯に引きこまれていきます。事件のあった当時は、夏祭りに集まった人に配るカレーにヒ素を混入させての無差別殺人に驚愕した覚えはありますが、カレーとは別の複数被害者をターゲットとした保険金詐欺のことはあまり覚えていません。しかし、この本を読んでいると、カレー事件そのものよりも、保険金目的で人に毒を盛る恐ろしさに戦慄してきます。人の命を金を得るための道具としか思わない犯人の異常さが本当に恐ろしいのです。2022/04/12

naoっぴ

89
数年前に起きた和歌山カレー事件をもとにしたミステリー。人物名こそ仮名ですが内容は当時の捜査ドキュメンタリーを見ているかのよう。県警と九州大学医学部教授・沢井以下医療のスペシャリスト達による連携で、夏祭りに起きた謎の中毒症状をくまなく分析し、じわじわと核心に近づいていく。毒物の歴史や人体への作用などの確かな医学専門知識をもとに構築される論理にも興味がつきません。「本物の医学の知識で犯罪をあぶり出すー」…興奮でゾクゾクしながら下巻へ!2018/03/08

rico

88
血液検査、心電図、レントゲン等などの「結果」を医学的に分析し、起こった事実に迫る。題材になったあの事件の捜査の記録を読んでいるよう。これ、小説だよね・・・。漠然とイメージしていた人間ドラマとは違う。でも、気が付いたら読みふけってた。あれから24年。犯人家族の悲劇を伝えるニュースを最近目にした。感想は「下」でまとめて。2021/07/28

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