内容説明
パリのレストランでは冷や汗たらたらの事件に遭い、台湾ではフカヒレの土鍋煮のうまさにノックアウトされ、時には、初めて舐めたアイス・キャンデーの甘さに思いを巡らせる…。料理店で出会った素敵な人々や、幼少時に食べた忘れられない味の想い出などを軽妙に綴った「人と食」のエピソード集。美味しいお店の情報収集に余念がない方にも、おすすめです。
目次
イロコ・マツモトとパリの鳩料理
金沢の菓子に接すると
「おまえは強かあおなごばい」
苦き“アイキャン”の味
われペルーより生還す
ミクロネシアのニューヨーク
ジェローム先生の紅茶
ロンドンといえば山川千秋のことが
まり子さんの結婚
韓国料理礼讃〔ほか〕
著者等紹介
深田祐介［フカダユウスケ］
１９３１（昭和６）年東京生れ。早稲田大学法学部卒業。日本航空に勤務の後、作家として独立。’７６年『新西洋事情』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。’８２年『炎熱商人』で直木賞を受賞。’８７年『新東洋事情』で文芸春秋読者賞を受賞。著作は『鍵は「台湾」にあり』『激震東洋事情』『高麗奔流』『怪鳥艇』など多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナウラガー_2012
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ﾊﾟﾘ「ﾙﾄﾞﾜｲﾔﾝ」：ｼｬﾝｾﾞﾘｾﾞの林の中に立つﾊﾟｳﾞｨﾖﾝ・ﾙﾄﾞﾜｲﾔﾝは1850年の建築で、仏最古の老舗ﾚｽﾄﾗﾝ。恐怖政治をしいたﾛﾍﾞｽﾋﾟｴｰﾙやﾅﾎﾟﾚｵﾝ三世や妻・ｼﾞｮｾﾞﾌｨｰﾇもここを愛した。鳩料理で有名だが二人以上でないと注文できない/福岡「あまのや」河豚料理の高級店。20年以上の歴史があり、2019年3月に新鮮な海鮮料理を中心に豊富なﾒﾆｭｰが楽しめるお店として全面ﾘﾆｭｰｱﾙした。大将の天野重義が明美さん（毎日赤子を背負ってﾘﾔｶｰを引っ張り徹夜で屋台をやってた）と2009/06/17
ナウラガー_2012
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①北京ﾀﾞｯｸを再構築した②上海蟹をほぐして提供したこと③個室の内装にこだわった2009/06/17
ナウラガー_2012
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には痩せている人が多いという/台北「西華飯店（ｼｬｰｳｯﾄﾞﾎﾃﾙ）」は金美齢の押し/中国飯店は三田、市ヶ谷、六本木に店舗があるが六本木が一号店（1973）。中国飯店ｸﾞﾙｰﾌﾟの代表は中條（徐）富造氏で都内に「中国飯店」、「富麗華（中国本土から特級厨子を集め、厨房を「上海ﾁｰﾑ」と「広東ﾁｰﾑ」の二つを備え日々切磋琢磨させながら贅を極めた美味を追求させている）」など展開している。中国上海生。ﾊﾞｲｵﾘﾝが好きで幼少期は練習に明け暮れる日々だったが、文化大革命で断念（農村にも下放された）。中條氏の功績は2009/06/17
ナウラガー_2012
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育った/国共内戦で大陸の華南からﾀｲ・ﾗｵｽ国境付近にいた国民党の兵士は台湾に逃げ帰れずやむなく現地の山岳地帯に逃込み高地民族の女性と結婚し家庭を営んでいた。台湾政府はこの人達に目を向け、家族と一緒の帰還を許し、彼らを台湾の山岳地帯に住まわせ「台湾ｳｰﾛﾝ茶」の栽培にあたらせた/ｲﾝﾄﾞのｶﾚｰは北ｲﾝﾄﾞのﾍﾞﾝｶﾞﾙは甘く、南は辛い/ﾏﾄﾞﾗｽには、ﾌﾞﾗｰﾐﾝという僧侶階級の人達がいて素肌に白い紐を襷がけにし、菜食主義者。ﾚｽﾄﾗﾝで最後にﾖｰｸﾞﾙﾄご飯みたいなものが出て来るが消化を助けﾏﾄﾞﾗｽ2009/06/17
ナウラガー_2012
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150年の老舗。最後の鯛めしと鯛茶漬けは圧巻/ｴﾋﾞｱﾝやｳﾞｨｯﾃﾙは硬水。ﾎﾞﾙｳﾞｨｯｸは軟水。欧州人は硬水を好み、日本人は軟水を好む。欧州の水道水は硬水が多い。硬水でお茶を入れると黒く濁るので欧州でお茶を入れる時はﾎﾞﾙｳﾞｨｯｸを使い、紅茶の時は水道水かｳﾞｨｯﾃﾙを使う/日本は国土が狭いから空港の騒音問題がやかましい。特に伊丹空港周辺は一日の発着便数制限があったため、便数を節約するために航空機が大型化したが、日航123便（羽田-伊丹間定期便）はそれが仇になった/中国の茶藝は中国で生まれて台湾で2009/06/17
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