出版社内容情報
娘ざかり、女ざかりを過ぎてもオンナには、輝く季節が待っている――何故シルバーシートは片隅にしかないのか、年寄りらしく生きよ、気がねをせよとは何ごとぞ、わび、さび、枯淡の境地などマッピラゴメン、若いもんに煙たがられようとも言いたい放題、やりたい放題、姥よ、今こそ遠慮なく生きよう! 胸をはり、誰はばかることなく己が道を行く76歳歌子サンの姥ざかり。
内容説明
娘ざかり、女ざかりを過ぎてもオンナには、輝く季節が待っている―何故シルバーシートは片隅にしかないのか、年寄りらしく生きよ、気がねをせよとは何ごとぞ、わび、さび、枯淡の境男などマッピラゴメン、若いもんに煙たがられようとも言いたい放題、やりたい放題、姥よ、今こそ遠慮なく生きよう!胸をはり、誰はばかることなく己が道を行く76歳歌子サンの姥ざかり。
著者等紹介
田辺聖子[タナベセイコ]
1928(昭和3)年、大阪生れ。樟蔭女専国文科卒業。’64年『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)』で芥川賞、’87年『花衣ぬぐやまつわる…わが愛の杉田久女』で女流文学賞、’93(平成5)年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞を受賞。また’94年菊池寛賞を、’95年紫綬褒章を受ける。’08年文化勲章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chichichi
93
姥という言葉でパッと思い浮かぶのは姥捨山。全くいいイメージが無かったのだけど、これを読んだら180度イメージが変わる。なんてすごいおばあちゃんなんだ、歌子さん。あ、おばあちゃんと言ったら怒られる笑。老齢になるのが怖くない、どころか楽しみになってくる。歌子さんのテーをブーしたい笑。シリーズあと3作読むのが楽しみで仕方ない。2016/01/28
りんごのほっぺ
90
★★★☆☆(3.5) 初読み作家さん。読友さんのレビュー見て♪面白かった!◆先日読んだ、平安寿子さんの「レッツゴー・ばーさん!」と似てるかも!元気なお婆さんが主人公。始終、歌子さんの語り調で進んでいく。「~ばーさん!」はユーモア溢れる面白さ、「姥ざかり」は毒々しさがだいぶあるけど、パワフルで面白い!(←前者のが好み♪)たまに(都合よく笑)しおらしくなったりユーモアもあるね♪もしかすると、20代の私よりも色んなことに興味があってチャレンジャーかも~(笑)元気をもらった♪◆シリーズのようなので続編も読みたい♪2015/06/17
優希
49
とにかく元気な歌子サンにパワーをもらえます。こんなおばあちゃんになりたいけれどなれないだろうなというのが率直なところですが。どんなときでも女性は輝いているんだということを教えてくれます。年寄り臭く生きるなんてなんのこっちゃ、わび、さび閑談なんてごめんだよという具合にとても元気な歌子サン。やりたい放題のその生き方がかっこいいです。76歳、今こそ好きなように生きよ、姥はばかることなかれ。わが道をいく歌子サンの姥ざかりを見ていると元気が出てきます。とても楽しい1冊でした。シリーズ全巻読みますよ!2014/07/28
も
40
とっても面白かった!歌子さん76歳。3人の息子がいるけれど、同居なんて煩わしくって眺めのいいマンションでひとり暮らし。みんなが老人と聞いてイメージするわびさびやら茶飲み友だちなんて大嫌い。好き嫌いがハッキリしていて、思ったことは口に出す、行きたいところへはどこでも行く行動派で実に気持ちのよいひとです。でも向かいの医者の若先生にはわざと年寄りのしおらしいところを見せたりしてちょっぴりかわいらしいところも。会話のテンポも良くて、1ページ目から夢中になりました。シリーズ読破します!2015/05/26
こみっくま🍏10
38
読み友さんのオススメで手に取った。なんと!スッコーンと突き抜けた人なんだろう。思ったことはズバリと言うし、迎合しないし、孫に目尻を下げることも嫁に気を遣うことも全くせず嫁姑の言い争いもイキイキこなす(笑)76歳の歌子さんのまさに姥ざかりな日常を描いた連作短編。こんな人が傍にいたら絶対嫌だし姑にもしたくない。でも読み進めるほど トシヨリだからと肩身の狭い生き方は嫌だ!と豪語し堂々たる歌子さんの姿を羨ましく思うようになった。ここまでふてぶてしくなれずともしょぼくれたおばあちゃんにはなりたくないな、うん。2015/06/20