新潮文庫<br> 不良老人の文学論

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不良老人の文学論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101171586
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

大江健三郎との絆、井上ひさしの忘れ得ぬ言葉、丸谷才一の凄み、星新一の威厳、小松左京の功績、桂米朝の教養、手塚治虫のもう一つの世界。漱石、芥川、谷崎文学の解読。『モナドの領域』『ダンシング・ヴァニティ』『聖痕』『大いなる助走』等の創作秘話。追悼、書評、解説、選評、インタビュー等から立ち上がってくる現代文学の核。そして筒井文学の秘密。文学愛好者、作家志望者必読のエッセイ集。


【目次】

内容説明

大江健三郎との絆、井上ひさしの忘れ得ぬ言葉、丸谷才一の凄み、星新一の威厳、小松左京の功績、桂米朝の教養、手塚治虫のもう一つの世界。漱石、芥川、谷崎文学の解読。『モナドの領域』『ダンシング・ヴァニティ』『聖痕』『大いなる助走』等の創作秘話。追悼、書評、解説、選評、インタビュー等から立ち上がってくる現代文学の核心。そして筒井文学の淵源。文学愛好者、作家志望者必読のエッセイ集。

目次

1 半島の貴婦人(宗教と私;ずっと大江健三郎の時代だった ほか)
2 情欲と戦争(情欲と戦争―蓮實重&#24421;『伯爵夫人』;懐かしい蠱惑の長篇―松浦寿輝『名誉と恍惚』 ほか)
3 今、二極分化の中で(谷崎潤一郎賞選評;三島由紀夫賞選評;山田風太郎賞選評)
4 不良老人はこんなに楽しい(佐々木敦『筒井康隆入門』推薦文;佐々木敦『あなたは今、この文章を読んでいる。』推薦文 ほか)
附 インタビュー(作家はもっと危険で、無責任でいい)

著者等紹介

筒井康隆[ツツイヤスタカ]
1934(昭和9)年、大阪市生れ。同志社大学卒。’60年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。’65年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。’81年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、’87年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、’89(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、’92年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。’96年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。’97年、パゾリーニ賞受賞。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。2002年、紫綬褒章受章。’10年、菊池寛賞受賞。’17年、『モナドの領域』で毎日芸術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Vakira

53
筒井康隆さんの最新文庫。交遊録や読評などのエッセイ集。最新といってもエッセイ集なので書かれたのは2003年~2017年の頃。当時だって御老人なのに現在のお歳は91歳。素晴らしい。もう多分、小説としては読めないかなと思いながらエッセイを楽しむ。自分の知っている作家さんの話は嬉しい。小松左京、星新一、井上ひさし。おお~手塚治虫さんのエロティック逸話。へぇ~大江健三郎さんとお友達だったんだ。成程、純文学に挑戦した訳が判りました。不思議なのは大好きな安部公房さんの話はいくら読んでも登場しません。2026/05/15

tomi

28
平成の終わり頃に書かれた交友録や文庫解説、文学賞の選評など。お互いに影響し合った盟友・大江健三郎や井上ひさし、丸谷才一、星新一、小松左京らの交友録は、大江はまだ健在だったが、ほとんどが追悼文で寂しさが滲む。注目は谷崎潤一郎賞、三島由紀夫賞、山田風太郎賞の選評。第20回の三島賞の選評に、今までは候補者の悪口は控えてきたが、もう高齢なので言いたいことを言わせてもらった旨を書いている。それまでも辛口だった気はするが、推した作品でも評価の低い作品でもその欠点を丁寧に指摘している印象。2026/06/18

hanchyan@そうなったら最高だな!

27
♪男の子〜って〜少し悪い方が良いの〜♪というわけで。そのキャリアは波乱にして万丈、酸いも甘いも噛み分けた、御歳90にならんかなというお方を男の子って呼ぶのはいかがなものかと思わんでもないが、なんかそんな感じでした。読み進めるほどにいや増す『巨匠』感も納得するしかないと思う一方で、コレもしかしたらそんな風に演じてるんじゃね?と思ったり。三島賞と谷崎賞の選評をまとめて読めたのは僥倖。なかでも(大意)「『筆舌に尽くし難い』という表現を地の文で書くのは、文筆業のプロとして恥ずべき」は至言。マジその通りだわ(笑)2026/06/05

ゆるり

5
「カーテンコール」が最後って言ってたけど、やっぱり出ましたね。個人的には手塚治虫さん、星新一さん、小松左京さんのエピソードが面白かった。「モナドの領域」はぜひ読まなければと思った。「ダンシング・ヴァニティ」は再読しないとな。筒井康隆さん、長生きしてください♪2026/06/14

tsukamg

4
論、というほど大げさなものではなく、亡くなった作家の追悼文、他の作家の文庫に書いた解説、文学賞の選評など、2000年代半ば以降、小説に関係することについて書かれた文章がまとめらている。選評で作品を批判する時の抑制具合は、遠慮ではなく気遣いで、人ではなく作品を批判するという態度に徹しているため、罵倒やマウントとりは感じられない。こういうところが好き。あと、追悼文は、亡くなった人の功績を称えるより、自分がどれだけそのことのことが好きだったかを書いているようで、そこも好き。2026/05/22

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