内容説明
閑静な住宅街で発生した連続幼女殺人事件。幸せな家庭の美しく優しい母親の前歴は?そして変質者でいっぱいの登場人物たちのうち、いったい誰が犯人なのか?謎と笑いに満ちた傑作推理劇の表題作。時空を飛び越え、人類永遠のテーマ母子相姦を描く怪作「俊徳丸の逆襲」。ほかに「ひとり」「部長刑事―刑事たちのロンド」「若くなるまで待って」をおさめるバラエティー編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シルク
3
ギャグ満載の戯曲集。面白いけど冗長ぎみでひっぱりすぎてる感じも少々。お気に入りの順番をつけるとしたら、スイートホームズ探偵、若くなるまで待って、部長刑事。2023/07/17
aki
2
タイトルストーリー含めて5篇を収録した戯曲集。オイディプス王と俊徳丸の話が交錯、予定調和を徹底して排し、ストーリーがどこに転がっていくかわからない「俊徳丸の逆襲」、電話の一方のセリフだけで1篇の芝居に仕立てた名人技「ひとり」(ラジオで聞きたい。文字通りひとり芝居なので、舞台で演じるとしたら俳優はたいへん)、ミステリー演劇ともいうべき「スイートホームズ探偵」「部長刑事」など多彩。イチオシは「若くなるまで待って」かな。時間が逆回転し始めた世界のドタバタを意外にシリアスに語って、最後にはしんみりさせる傑作だ。2014/11/21
Fukigobou
2
頭のなかで舞台を想像しながら読み終えた筒井康隆の戯曲集、「部長刑事」が新鮮でした。時間軸を交錯させながら舞台で演じる不思議さが興味深い。2013/05/26
ma-san
2
戯曲集。 「ひとり」が良い。声を出して笑ってしまった。 ホント人って人の話を聞かないよなあ。2013/01/12
tekesuta
2
「ひとり」の長口舌がツボ。ひらがな多用の文章は見た目にも滑稽だが、この状況って結構シビアなんだよなあ。 2011/08/25
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