出版社内容情報
タイム・マシンを発明して、直前に起った出来事を眺める「笑うな」など、ユニークな発想とブラックユーモアのショートショート集。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
151
表題作について。まさかそんなネタだとは・・・笑うなという方が無理ですよ(笑)。御大はやはり上手い!2024/01/28
優希
101
タイトルは『笑うな』ですが、思わず笑ってしまうような面白さがありました。独特のユーモアや社会への風刺にニヤリとしたりハッとしたりします。スラップスティックでブラックな味は読み出すと癖になり、止めることができません。常識が通用しないからこそ味わえる世界があり大満足でした。これを書いていいのかと思うような作品もありますが、それも含めて楽しめる作品はなかなかないのではないでしょうか。2015/06/11
aquamarine
100
絵本「駝鳥」を読んだら無性に筒井さんのショートショートが読みたくなったので、数十年ぶりの再読です。自分の蔵書だったはずなのに正直覚えていたのは表題作だけ。さらっと読んでしまって味わっていなかったのだと思います。今回読んでいて身震いするほど印象的だったのは「傷ついたのは誰の心」。他に立てていた将来設計が予定よりはるかに速く進んでしまい慌てる「マイホーム」が好みです。ブラックやシュールやナニコレ?な(つまりわからなかった)いろんなテイストのショートが並んでいて、時には何度か読み返し、初読のように楽しみました。2018/02/21
夜長月🌙@読書会10周年
86
星新一さんのようなショート・ショートが34編。星さんとの違いは強烈なブラックジョーク。「特効薬」、「セクション」、「流行」など『笑うな』と言われる前に、とても笑えないほどシビアなものもありました。これは筒井康隆さんでなければ書けない。2022/08/21
かぷち
77
星新一のショートショートが好きで久々に読みたくなったが、筒井さんのは読んでなかったのでこちらを。「笑うな」ってタイトル通り思わず口を押さえるブラックな笑いの数々。思っていた以上に黒すぎて自分好みの雰囲気では無かったかな、それでもバラエティに富んでいるので読ませる。けど、少しカオス。読みながら怒り出す人とかもいそう。笑いって本当に難しいと思う、時代と共に変化するし。やってる本人は面白くても見ているこちらは痛々しく感じるってよくある。2025/04/20