新潮文庫
アジア情勢を読む地図

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 271p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101160238
  • NDC分類 292
  • Cコード C0130

内容説明

世界人口の約半数を占め、増殖を続けるアジア。混迷の時代、33億の隣人たちはどこへ進もうとしているのか。地図を通して見えてくる、読み難いエリアの現状と行く末―。激動の状況下、各地の最新情報をレポート。鎬を削る「IT戦争」、「ハブ空港」を巡る軋轢、そして地勢的要衝「アフガニスタン」など、32の鋭利な視角で世界情勢を抉り取る、必携の解説書。

目次

序 激動のアジア、その行方
第1部 行動様式を歴史に探る
第2部 安全保障の矛と盾
第3部 陽はまた昇るかアジア経済
第4部 政治力と外交センス
第5部 多様な文化、多様な社会

著者等紹介

浅井信雄[アサイノブオ]
1935(昭和10)年、新潟県長岡市生れ。東京外語大卒業後、読売新聞社のジャカルタ、ニューデリー、カイロ駐在特派員、ワシントン支局長を歴任。退社後、ジョージタウン大客員研究員、東大、東京外語大講師、中東調査会理事を経て、’98(平成10)年3月まで神戸市外語大国際関係学科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ryuetto

7
世界情勢をもっと勉強したくて読んでみました。2001年に発行された本なので、内容的には古いけど、歴史を学ぶのには問題ない。インドネシアがイスラム教の国だという話と、最近話題の南沙諸島についての解説が入っていたのが参考になりました。2015/06/19

水無月十六(ニール・フィレル)

2
2001年頃のアジア世界情勢を概観した本。古いものなのだが、現代にある問題の前日譚として読むのが良いと思う。中国、インド、インドネシア、タイ、ベトナム、など、東アジアと南、東南アジアが中心。西アジアについては最後の方に少しだけある。「32の鋭利な視角」としていくつかの章立てで解説している。一つ当たりが短いので、少し物足りなさがあり、関連する別の本に当たるべきだろう。アジア情勢を見る上での一視点の導入として読める。2016/03/28

だっぱら

2
10年以上前に書かれたものなので、当然現代を表しているわけではないけど、アジアの熱量とややこしさを実感できる本。2015/04/19

編集兼発行人

1
アジアに纏わる様々な国際問題に関する手短な解説。植民地の支配者と現地人との仲介役を果たした華僑に対する懐柔と社会的差別。緊張感が齎す軍事的拡張への欲望とは裏腹に経済的危機から生計を立てるため米軍に頼らざるを得ない状況。「民の大人しさ」に支えられる構造改革の無理強いにより容易に起こる暴動等の社会的混乱。高位な階層への移動が必ずしも幸福を齎さない差別制度。被害者の戦争資料館と加害者の戦勝記念館。如何なる案件にも陰に陽に顔を出す米国の「頼り甲斐」と「鬱陶しさ」とを両義的に孕む節介に右往左往する政治の有様を概観。2013/03/11

しょうはく

0
約15年前のアジアの情勢を説明した書。日本人の主観ではなく、飽くまで当時のアジア各国の利害関係等を綴っている。 現在、日本は特に中国、韓国と緊張した関係になってしまい、反中、嫌韓を押し出す記事等を読むとどうしても、日本は良い国で特に第二次大戦後は世界に貢献すべく良いことばかりしてきたというイメージを持ちがちだったが、書物中の東チモール問題(当時、名前くらいは知ってたが、そんなに関心はなかった)での日本政府が取った対応等を知ると、日本もどこの国とも変わらず利権を守ることを優先して行動しているんだなと思った。2013/11/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/29044
  • ご注意事項

最近チェックした商品