新潮文庫
新・平家物語〈17〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 430p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101154862
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

壇ノ浦の合戦での激突。潮の流れを味方につけた源氏の攻勢に幼帝は入水。清盛の死後わずか四年で、遂に平家は滅亡の時を迎える。

波の底にも都の候う。寿永四年三月二十四日、平家七百艙、源氏六百艙――両軍の船々は愈々、壇ノ浦で相まみえる。知盛と義経の攻防の中、阿波勢の離反や潮流の変化を機に戦況は一気に源氏側へ傾く。決定的となった敗北に、二位ノ尼に抱かれた安徳天皇をはじめ、経盛・建礼門院は次々と入水していく……。清盛の歿後わずか四年、平家は滅亡の時を迎えた。ついに命運尽き、波間に消えた平家一門の無常を描く第十七巻。

内容説明

寿永四年三月二十四日、平家七百艘、源氏六百艘―両軍の船々は、愈々壇ノ浦で相まみえる。知盛と義経の攻防の中、阿波勢の動向や潮流の変化を機に戦況は源氏側へ有利に傾く。決定的となった敗北に、二位ノ尼に抱かれた安徳天皇をはじめ、経盛、建礼門院は次々と入水していく…。清盛の歿後わずか四年、平家は滅亡の時を迎えた。ついに命運尽き、波間に消えた平家一門の無常を描く第十七巻。

著者等紹介

吉川英治[ヨシカワエイジ]
1892‐1962。神奈川県生まれ。船具工、記者などさまざまな職業を経て作家活動に入る。国民文学作家と親しまれ、1960(昭和35)年文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

33
ただ春の夜の夢の如く、一夜にして壇ノ浦に平家の人々を載せた船団は悉く海中に没する。兵士だけでなく、女性や子供たちを含んだ集団だったため、そしてなにより、安徳天皇とその祖母二位の尼(清盛の妻)の入水の悲愴は、その顛末ゆえに、後世に語り継がれる。地下人といいう下層民で在った平清盛が興し、栄華を誇った平家も、跡形もなく地上から滅した。そして、滅した側の義経は、戦捷の誉れに浴することなく、出来過ぎた結果からの反作用。英雄に対する、妬みと、怖れと、後ろめたさという、人間の中の化け物によって喰われ始める。2018/12/13

ソングライン

14
壇ノ浦、源平の最終決戦が描かれる十七巻です。万全の戦略で源氏に勝利を導くも、修羅の道に虚しさを感じる義経。平家随一の智将知盛も運命に泣いた後、その滅亡を潔く受け入れます。一方、幼帝安徳の命と三種の神器の無事を願う時忠は裏切り者の汚名を受けるも義経と密約を交わします。慈愛に満ちた3人の願い叶わず、幼帝安徳は壇ノ浦に永遠の都を想い入水してしまいます。戦いに勝つも、修羅の世の虚しさを背負った義経に、頼朝の勘当が不条理にも下されることに。義経の行く先の暗雲を感じつつ次巻へ。2020/01/07

ムカルナス

12
壇ノ浦の巻。最後まで勇敢に戦い源氏の武者二人を道連れに入水した教経。帝と女院の命だけはと画策し続ける時忠。帝を源氏に渡すことは帝の将来の安泰に繋がらないと考える知盛は後を時忠に託し入水する。立場は違えど逸材はいる。しかし不出来な総領・宗盛では力を結集できない。そんな宗盛を最後まで一門の総領として纏まっていた平家に対して、源氏は自分の不利益になるものは親兄弟であっても躊躇わず排除の論理が動く。華々しい戦勝を挙げた義経に脅威を感じた頼朝は梶原の讒言に乗ることに・・このDNAは鎌倉・室町幕府に引き継がれていく。2019/08/20

ヒロセ

11
よ、ようやく壇ノ浦の戦いが終結…!ここまで長い道のりだった…が、あと2巻あるということは、義経の最期まで描かれる模様…。あともう一踏ん張り。にしても、吉川さんの丹念な心理描写や花鳥風月の情景描写の何と美しいこと!2023/09/29

スー

8
遂に源氏と平家の戦いが終わった。名将同士の海上での駆け引きは流石でした。前半は潮の流れは平家に有利でしたが義経は耐えながら平家に休息を与えないように戦い、午後になって潮の流れが源氏に有利になった途端に攻勢をかけ勝利した。敗者の平家が哀れで世の流転に恐怖を感じられました。喜びに沸く義経陣営ですがすでに暗い陰りが見え始め終わりに近づいたのだと気づかされます。狡兎死して走狗烹らる2016/11/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9697776
  • ご注意事項