出版社内容情報
貧窮の中に結ばれた夫婦の愛を高らかにうたって芥川賞受賞の表題作ほか「初夜」「帰郷」「団欒」「恥の譜」「幻燈画集」「驢馬」を収める。
内容説明
兄姉は自殺・失踪し、暗い血の流れに戦きながらも、強いてたくましく生き抜こうとする大学生の“私”が小料理屋につとめる哀しい宿命の娘志乃にめぐり遭い、いたましい過去を労りあって結ばれる純愛の譜『忍ぶ川』。読むたびに心の中を清冽な水が流れるような甘美な流露感をたたえた名作である。他に続編ともいうべき『初夜』『帰郷』『團樂』など6編を収める。
著者等紹介
三浦哲郎[ミウラテツオ]
1931‐2010。青森県八戸市生れ。早稲田大学を中退し、郷里で中学教師になるが、1953(昭和28)年早大に再入学。仏文科卒。’55年「十五歳の周囲」で新潮同人雑誌賞、’60年「忍ぶ川」で芥川賞を受賞。『拳銃と十五の短篇』(野間文芸賞)、『少年讃歌』(日本文学大賞)、『白夜を旅する人々』(大佛次郎賞)、『短篇集モザイク』(「じねんじょ」「みのむし」で川端康成文学賞)等、受賞作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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