新潮文庫<br> 栄花物語

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栄花物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 704p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101134888
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

徳川中期、農村が疲弊し、都市部の商人が力を持ち始めた転換点。老中首座の重責を担う田沼意次は、貧者への重税、賄賂政治、恣意的人材登用と非難にまみれていた。―悪政の噂は本当なのか。出所はどこなのか。絶望の淵にあっても、孤独に耐え、改革を押し進めた田沼意次という不屈の人間像を新しい視点から描く傑作歴史長編。

著者等紹介

山本周五郎[ヤマモトシュウゴロウ]
1903‐1967。山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。1926(大正15)年4月『須磨寺附近』が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。『日本婦道記』が’43(昭和18)年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

353
初稿は「週刊読売」への連載であったらしいが、作家の意図(まだ書き継ぐつもりだったようだ)にもかかわらず、当初の連載期間が優先され、やや無理やりに終了したようだ。明らかに未完の感が残り残念。本作は史上、悪評の高い田沼意次を主人公にその再評価を試みたもの。ただ、この後に書かれた同趣向の『樅の木は残った』の成功と比べるといささか心もとない出来ではある。最大の問題は、意次に焦点を絞り切れずに、表現が新二郎や保之助に拡散してしまったことだろう。また、かといって時代のあり方を浮き彫りにするというわけでもなかった。 2022/10/10

kayak-gohan

23
日本史の中では賄賂に塗れた金権政治家として語られることの多い田沼意次だが、作者・山本周五郎はそうした巷説に異議を唱えたのが本作。作者によれば、意次こそが台頭する商業資本をコントロールすることで瀕死の幕府経済の立て直しを志向した進歩的な政治家であるとして、悪役のイメージが強かった意次の人物像を逆転させている。 2020/04/28

きょちょ

22
昔、学校では、田沼意次の政治は賄賂政治と習った。しかし近年の歴史家や作家は彼の政治を善政とする人たちが多くなった。周五郎もこの作品でそのように田沼を描いている。主題は、善とは?人の行為の真実を見極めることの大切さ、そしてその真実を見極めることのできる人間がいかに少ないかを嘆いている作品。市井の主人公たちも、そういった意味で登場するのだが、物語としての完成度はどう?いやぁ、面白くなかったねえ。彼の良いなあと思う作品とは異なり、響いてくるものがないのだよ~ん。ここ数冊、実に嫌な女を登場させてるしな。 ★★2020/02/14

ラスカル

17
田沼意次を描いた物語。歴史上評判の悪い田沼意次だが、商人が経済力をつけて武士の世を危うくしようとしていることを危惧して、武士も経済力をつけるべく改革案を考えるが、古い武士の生き方にこだわる面々には受け入れられない。やがて松平定信に取って代わられ、息苦しい世になって行くのだが。ここでは、青山信二郎、河井保之助の二人の若者を中心に話が進み、二人に影が差し、田沼の力に陰りが出て来たところで終わっている。この後、悪役とされていた原田甲斐の『樅の木は残った』を書いている。2022/01/20

fseigojp

14
樅の木は残ったと比べると時代小説の風味が勝っているか それなりに楽しめた2021/03/18

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