出版社内容情報
あの名言で、泣きたい。人情ものの名手が贈る、至高の箴言集。
つねに弱い者の側に立ち、世間の権威に背を向けた立場から独自の文学世界を切り開いた山本周五郎。人間の“生”を真正面から肯定し、真摯に生きることの尊さを力説して、今なお多くの読者の魂をゆさぶり続ける。その全著作より、人間の真実を追い求めた著者ならではの、重みと暗示をたたえた心にしみる言葉455を抽出。人生に迷う老若男女に、生きる勇気と指針を与えてくれる名言集。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
83
山本周五郎さんが残した心に響く名言を集めた一冊。 言葉に押し付けがましさはなく距離感がちょうどいい。 ちょっと疲れた時に何らかヒントになりそうな本。 読み終えると五枚の付箋紙が貼付されていた。 これって、多いのか少ないのかどちらなんだろうな。 どちらでもいい。働く場所があって帰る家がある。幸せだ。2017/02/02
じいじ
75
山本周五郎が残してくれた著作のなかでの〈名言〉を6章40項目に整理して収載してあります。心にぐさりと響いた一節を想い出して、もう一度読み返してみたいと思いました。またズシンとくる言葉に、この小説をぜひ読んでみたいと、まさに山周さんの恰好のガイドブックです。2024/11/25
Yamazon2030
67
2017(60) 山本周五郎の名言集。 文豪の言葉が胸に刺さり、温かな気持ちになる! 真摯に生きることの素晴らしさに溢れた一書。 来年もこれらの言葉を胸に、私らしく前進しようと決意できた! 今年も60冊読了!感無量! 来年も読書を通じて心と筆力を鍛えて、いつか人の心に響く物語を綴っていきたい!!! 2017/12/30
shizuka
55
辛いことや苦しいことがあるとこの本を手に取る。必要な箇所を必要なだけ読む。開いたページに載っている言葉に目が覚めることもあれば、分からず答えにたどりつかず、ずっとページを繰ることもある。それでも、いくつかの言葉を読んでいると自然と落ち着いて来る。一過性のものであっても、その時をやり過ごせれば、次に繋げられる。答えを出し、そこから歩き始めるのは自分だ。自ら決心し覚悟をしなければいけないことは分かっている。けれど助けや救いになる本が一冊あるのとないのとでは全然違う。わたしはこの本に助けられている。救いの一冊。2016/01/12
団塊シニア
48
さすが人生派作家の言葉は人間心理を描いておりなにものにもまさる重みがある。2015/03/01