新潮文庫<br> 楽天旅日記 (改版)

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新潮文庫
楽天旅日記 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 383p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101134406
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

えっ、おれが殿様に? お家騒動に巻き込まれた若殿から見た、人間の愚かさと儚さを描く長編小説。

大吉田藩七十万石の正嫡順二郎は、四歳の時、側室一派の陰謀によって廃嫡され、国許で幽閉同然の生活を送る。ところが、二十四歳になった時、世継ぎとされていた側室の子が突然死亡し、順二郎は隠密裡に江戸表へ迎えられる事になるが……。お家騒動の渦中に投げ込まれた世間知らずの若殿の眼を通して、現実政治に振り回される人間たちの愚かさとはかなさを諷刺した長編小説。

内容説明

大吉田藩七十万石の正嫡順二郎は、四歳の時、側室一派の陰謀によって廃嫡され、国許で幽閉同然の生活を送る。ところが、二十四歳になった時、世継ぎとされていた側室の子が突然死亡し、順二郎は隠密裡に江戸表へ迎えられる事になるが…。お家騒動の渦中に投げ込まれた世間知らずの若殿の眼を通して、現実政治に振り回される人間たちの愚かさとはかなさを諷刺した長編小説。

著者等紹介

山本周五郎[ヤマモトシュウゴロウ]
1903‐1967。山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に従弟として住み込む。1926(大正15)年4月『須磨寺附近』が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。『日本婦道記』が’43(昭和18)年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。’58年、大作『樅ノ木は残った』を完成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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優希

54
面白かったです。お家騒動のドタバタを通じて人間の愚かさや儚さが見えました。世間知らずの若殿と彼を持ち上げようとする若侍たちの様子や、暗殺や裏切りといった重大な事件をコミカルに語っています。人情味あふれる表情豊かな滑稽さがいいですね。喜劇のように当時の世相を物語っているのがとても楽しいです。ここまでドタバタだと清々しさすら感じるくらいでした。2015/01/11

ぶんこ

39
かなり微妙な読後感。松阪出雲守70万石の跡目をめぐるお家騒動なのですが、本人たる順二郎は4歳から国元に幽閉に近い状態に置かれ、一切の勉学から遠ざけられ、自ら考えて行動する事は多くの人に迷惑がかかるからと禁止されていた。うつけのような若君。人柄だけは良い。権力や地位を得ようと暗躍する世界は虚しいのは分かるが、元はといえば現当主の伊親が引き起こした事。虚しいからといって順二郎も一緒になって忠弥とかつ女に藩を任せていいのか?領民は置き去り?モヤモヤした読書となりました。2019/02/01

タイガー@津軽衆

10
通算31冊目。05月02冊目読了。珍しく短編ではないものをと手に取った本。何も知らないお殿様をめぐる側近たちの躍動感が素晴らしいと思いました。あまり評価は高くないようですが、個人的には楽しめました。お殿様の変化が楽しめる作品で、どんどんページをすすめてしまいます。2017/05/08

タツ フカガワ

9
再読本。70万石の松阪家の正嫡順二郎は、4歳のときに側室派の陰謀により国元で幽閉される。そして24歳になったとき、継嗣とされていた側室の子が急死し、順二郎は密かに江戸へ向かう。20年間読み書きも算数も教えられなかった順二郎の知識は幼児程度。はたして旅の途中で命を狙われる。前に読んだときはその結末に消化不良だったけれど、今回はそれでも半分ほど腑に落ちました。というのも、滑稽風に語られる物語のなかで、ときどき出てくる権力者や世間、庶民にまで向けた風刺や皮肉が前より印象に残ったせいかもしれません。2018/08/23

うた

8
なんだ山本周五郎って面白いじゃないか。なにより語りの調子がよく、挿話がない日本版『ドンキ・ホーテ』を読んでいるような心地だった。見目良く聡明で怪力無双であるが赤子のようにものを知らない若殿と、なんとか彼を立てようとする若侍たち、一筋縄ではいかない野心家に、話の端々に現れる女たち。登場人物の特徴のつかみ方に妙があり、喜劇仕立てで当時の世相を切っていく様もなんとも楽しい。2013/07/12

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