新潮文庫<br> 悪女について (改版)

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新潮文庫
悪女について (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 528p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101132198
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

《自殺か、他殺か、虚飾の女王、謎の死》――醜聞(スキャンダル)にまみれて謎の死を遂げた美貌の女実業家富小路公子。彼女に関わった二十七人の男女へのインタビューで浮び上がってきたのは、騙された男たちにもそれと気付かれぬ、恐ろしくも奇想天外な女の悪の愉しみ方だった。男社会を逆手にとり、しかも女の魅力を完璧に発揮して男たちを翻弄しながら、豪奢に悪を愉しんだ女の一生を綴る長編小説。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

306
栄華を極めた虚飾の女王、富小路公子に関して関係者27名へのインタビューを纏めた形式の本。関係者は主だった者が全員、網羅されているし、その都度話し言葉も変えてその人となりもそれぞれ完璧に描き分けている事に感嘆しきり。それ故どの証言もこれは本当に違いない、と俺などはすぐ信じてしまうのだが、複数の証言を合わせると公子の全体像が段々と浮かんで来る仕掛けだ。証言の間にはそれぞれ齟齬があるものの、全てが公子の嘘のせいだろう。公子は男を踏み台にしてのしあがった、稀代の悪女。面白い。前のめりになる程読まされた。愛ですわ。2024/07/02

JKD

160
富小路公子とは何者なのか。彼女に関わってきた27人それぞれが彼女の本当の姿を語るが、人によってその内容は異なるどころか食い違いだらけで真実と虚偽が入り乱れ善人と悪人の区別も曖昧なまま話が終わる。結局なんだったんだろうと思う反面、当初抱いてた「あんな死にかた」がどんな死にかたなのかは気にならず不思議な余韻だけが残りました。真相がわからないまま終わる心地よさ。まああ。なんということでございましょう。2020/05/10

Nobu A

156
有吉佐和子著書3冊目。78年刊行。脊髄反射的感想。「まああ」好き嫌いが明瞭に出そうな。まずタイトルから犯人探しを想起。現代推理小説のように伏線を張り巡らし、最終的に回収する常套手段とは異なる。主人公の親族や関係者27名のインタビューで他殺か自殺か判らない実業家の富小路公子の出自や性格が徐々に浮き彫りに。読書途中から解決せずに終わるのではと予感。案の定、真相は藪の中。余韻を撒き散らすように終演。爽快な読後感には程遠いが、作家の技巧に思わず唸った。恐るべし文才。相変わらずの端正で読み易い筆致。色褪せない佳作。2025/02/02

南北

156
美貌の女性実業家富小路公子が謎の死を遂げる。その人物像を巡って27人の人物1人1人にインタビューする形式で書かれている。面白いのは富小路公子はインタビューされた人たちの回想の中で出てくるだけで本当はどういう人物だったかわからないところだ。ある人物は悪女といい、それを裏付けるような別の人の証言もあれば、全く否定するような話も出てくる。富小路公子の口癖が「まああ」という間投詞なのだが、この一言で人物像が浮かび上がってくるところも良かった。40年以上前の作品だが、今読んでも面白いと思う。2021/07/23

いつでも母さん

134
富小路公子・・その女は確かに居た。どれも本当のことを言ってる27名の証言者達。自分の目で見たもの・感じたことなのにどうしてこんなに違うのか―自殺か、はたまた他殺か―「悪女」の定義が難しい。事実と真実も違うってこと。はて、真実は何処に?本人から直接聞いてみたい虚と実。けど怖い気もする。そして、彼女はもういない。40年以上前の作品で、この作以降色んな「悪女」がいるけれど、気付いた時には取り込まれているのだろう。私には縁のない言葉だとは思うけれど、チクっと胸が痛いのは何故?(汗) 2025/05/05

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