内容説明
父っちゃんの名は桜井伝吉。妻と中学生の息子の三人暮らし。すこぶる変っていて仕事をしないので大変な貧乏、好物はラーメン。ところが、兄貴の急死で莫大な遺産を相続した父っちゃんは突如、大富豪になった。日本国のあまりの税金の高さに激怒した父っちゃんは独立を宣誓、デンキチ王国を創設。華麗かつ奇妙な人生を始めた父っちゃんの「デンキチ王国盛衰記」のユーモア大傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
14
父っちゃんの名は桜井伝吉。妻と中学生の息子の三人暮らし。すこぶる変っていて仕事をしないので大変な貧乏、好物はラーメン。ところが、兄貴の急死で莫大な遺産を相続した父っちゃんは突如、大富豪になった。日本国のあまりの税金の高さに激怒した父っちゃんは独立を宣誓、デンキチ王国を創設。華麗かつ奇妙な人生を始めた父っちゃんの「デンキチ王国盛衰記」のユーモア大傑作。(カバーより)2014/06/06
ウッシー
1
デンキチラーメン喰いたい。 2016/01/17
キチ読むさん
1
まあ、頭のネジがぶっとんでしまったお父さんが主人公のお話です。貧乏な生活が遺産相続により大金持ちになる、という展開からホストになったりモスクワオリンピックに出たりプロ野球の監督になったり日本から独立したりと、周りにいなくて良かったと安堵する行動ばかりしてしまうのですが、読むとため息よりもニヤニヤしてしまうのは北杜夫さんのユーモア精神の賜物かもしれません。2015/06/25
kev
1
小学生のときに父が買ってきた本でした。冷静になるとむちゃくちゃなモン読まされてたのではないだろうか。真面目に,しかしいい意味で馬鹿らしい。結末はすっきり。
名無しの権兵衛
0
北杜夫のハチャメチャ小説(?)の中でも特にぶっ飛んでいる。たださすが北杜夫、小説としてのレベルは保たれている。現代のライトノベルなんかよりはるかに面白いのだが電子化されていないのが残念。