出版社内容情報
「第三の新人」の盟友が次々に逝く。島尾敏雄、吉行淳之介、遠藤周作。若き日の交流から慟哭の追悼まで、珠玉の随想類を収める。
「戦後派」の先輩や「第三の新人」と呼ばれた盟友たちが次々鬼籍に入っていく。梅崎春生のイタズラ宣言、楽天妄想癖の吉行淳之介とのおかしな発言、遠藤周作との受洗をめぐる信仰上の絆、島尾敏雄夫妻見舞いの忘れ得ぬ一コマ、そして小林秀雄との火花散る文学談義。珠玉のエッセイ、対談、鼎談を集めて、往時のユーモラスで、滋味あふれる文士たちとの交友を浮かび上がらせた一冊。
内容説明
「戦後派」の先輩や「第三の新人」と呼ばれた盟友たちが次々鬼籍に入っていく。梅崎春生のイタズラ宣言、楽天妄想癖の吉行淳之介のおかしな発言、遠藤周作との受洗をめぐる信仰上の絆、島尾敏雄夫妻を見舞った際の忘れ得ぬ一コマ、そして小林秀雄と火花散る文学談義。珠玉のエッセイ、対談、鼎談を集めて、往時のユーモラスで滋味あふれる文士たちとの交友を浮かび上がらせた一冊。
目次
吉行淳之介の事
青空を仰いで浮かぶ想い
豆と寒天の面白さ
好天の夏日―吉行の死
弔辞 遠藤周作
縁について
遠藤周作との交友半世紀
遠藤周作宛書簡
逆戻りの青春
「繰りかえし」の闇のなかで
声と言葉
天上大風
弔辞 矢枚一宏
「死の書」
夕方の景色
朽ち惜しさということ
回想ヤールタ海岸
著者等紹介
安岡章太郎[ヤスオカショウタロウ]
1920‐2013。高知市生れ。慶大在学中に入営、結核を患う。戦後、カリエスを病みながら小説を書き始め、1953(昭和28)年「陰気な愉しみ」「悪い仲間」で芥川賞受賞。弱者の視点から卑近な日常に潜む虚妄を描き、吉行淳之介らと共に「第三の新人」と目された。’59年「海辺の光景」で芸術選奨と野間文芸賞、’81年「流離譚」で日本文学大賞、’91(平成3)年「伯父の墓地」で川端康成賞を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
みや
散歩中
はるたろうQQ
ナツメッグ☆