新潮文庫<br> 珊瑚

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新潮文庫
珊瑚

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  • サイズ 文庫判/ページ数 494p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101122243
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大阪魂

40
ふー!新田さんの海島小説の中でも1番長編で1番感動な本やった!明治38、39年、五島列島で盛んやったサンゴ漁を台風が直撃して、2年合計で1200人の死者がでたって史実がベース!それにフィクションで周防大島出身の忠治、金吾、新作の3人のサンゴ漁師、そして3人のアイドル・みじょか(美女)おはまを主人公に仕立てて、手に汗にぎる迫真の人間模様と五島列島の栄枯盛衰?を描ききらはった!ヒリヒリする人間関係と強烈な自然現象絡ませるゆー新田さんの得意技にはほんまいつもながらドキドキしまくりやったわー!山もええけど島もやね2022/10/16

Nak34

17
読友さんからの課題図書。ものごっつ素晴らしい。この人の文章には、重があり、生がある。気象庁勤めの豊富な気象知識をもって、厳しい自然環境中で生き抜く人々の生き様を実に荒々しく、正確に、優しく、激しく書き上げる。「海賊と呼ばれた」を彼が書けばよかったのに。巻末の取材記も、読んで下さい。100調べて、1を書く作家の仕事が実感できます。でも、まず、お勧めするのは、「ヒコベエ」。そらから、新田次郎作品へ、どうぞ。2013/10/06

ろこぽん

10
心の奥で固く繋がっている三人の友情。すごい読み応え。珊瑚の芸術品の裏にこんな過酷な漁があったなんて。。。新田次郎さんが編集後記で三人の元気な梶子たちと実際におしゃべりしたように書かれていて、私も同じような気持になり、胸が熱くなった。「三人の梶子も私が見て廻ったようなところを歩いていたであろうと想像した。周防大島という美しい自然と厚い人情の中で育っていく三人の足跡の第一歩をここまで来て確かめたような気がした。少年はすこぶる行動的でしばしば私の頭の中から飛び出そうとして引き留めるのに苦労した。」2020/12/14

まさげ

9
始まりは遭難のシーンで息苦しくなったが、読み進めていくうちに3人の漁師の友情と珊瑚にかけた思いは素晴らしかった。舞台となった五島の富江、山口県の周防大島に行ってみたいと思った。2017/05/14

紅花

8
ものすごい迫力。新田さんならではの気象の描写、危険と隣り合わせ、過酷な珊瑚漁の窮地に陥る場面が多々出てきただけでも、読むことをやめられないのに、当時の古い体制での女性や主従関係が招く理不尽な出来事全てが、息が詰まりそうでどっぷりハマってしまった。でも、最後はとてもいい終わり方だった。2023/02/26

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