新潮文庫<br> 死に急ぐ鯨たち・もぐら日記

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新潮文庫
死に急ぐ鯨たち・もぐら日記

  • 安部 公房【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 426p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101121277
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

生きる理由に解答がありえないように、書く行為にも理由などあるはずがない--。長年、内面を明かさなかった作家が明かしたその思想。1980年代に語られた言葉の数々は、今なお社会の本質を射抜き、我々への啓示へと変貌する。国家、言語、儀式、芸術、科学、果たして安部公房は何を考えていたのか。エッセイ、インタビュー、日記など多様な表現を通して、世界的作家の隠された素顔に迫る。

内容説明

生きる理由に解答がありえないように、書く行為にも理由などあるはずがない―。想像力不足からくる楽観主義へ警鐘を鳴らす「死に急ぐ鯨たち」、自身の創作を振り返るインタビュー「錨なき方舟の時代」、貴重な日常を綴った「もぐら日記」など、1980年代に語られた言葉の数々は、今なお社会の本質を射抜き、我々への啓示へと変貌する。多様な表現を通して浮上する世界的作家、思考の淵源。

目次

1(シャーマンは祖国を歌う)
2(死に急ぐ鯨たち;右脳閉塞症候群 ほか)
3(錨なき方舟の時代;子午線上の綱渡り;破滅と再生)
4(地球儀に住むガルシア・マルケス;「明日の新聞」を読む;核シェルターの中の展覧会)
もぐら日記

著者等紹介

安部公房[アベコウボウ]
1924‐1993。東京生れ。東京大学医学部卒。1951(昭和26)年「壁」で芥川賞を受賞。’62年に発表した『砂の女』は読売文学賞を受賞したほか、フランスでは最優秀外国文学賞を受賞。その他、戯曲「友達」で谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』で読売文学賞を受賞するなど、受賞多数。’73年より演劇集団「安部公房スタジオ」を結成、独自の演劇活動でも知られる。海外での評価も極めて高く、’92(平成4)年にはアメリカ芸術科学アカデミー名誉会員に。’93年急性心不全で急逝。2012年、読売新聞の取材により、ノーベル文学賞受賞寸前だったことが明らかにされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Vakira

59
動物も赤ちゃんも泣き声は感情表現。その詳細意図は理解できないが、何か不満や欲求を伝えているのは判る。おむつが不快?おっぱいが欲しい?泣きは生命維持の基本の表現なのだろう。やがて人間は脳遺伝子のスイッチONと共に親の会話、感情表現から言葉を理解してくる。言葉は感情のデジタル化だ。感情は満たされれば消滅してしまうが、この言葉のおかげで意思を残す事が可能になった。過去という時間を手に入れたのだ。言葉は書になり、過去を踏み台にして現在があり、過去を知るものが長となり人間の集団は社会性を帯びてくる。2024/10/15

モトラッド@積読本消化中

42
★★★★安部公房は、1980年4月から、元箱根の山荘を仕事場兼住居にしたが、『死に急ぐ鯨たち』も『もぐら日記』も、そこに据えたワープロのフロッピーディスクに残されたもの。『方舟さくら丸』の自作解説でもあり、『飛ぶ男』の構想と執筆過程も垣間見える。「錨なき方舟の時代」と題したインタビューが、特に興味深い。聞き手が上手で、興がのった安部氏の肉声が聞こえて来るようだ。これだけで正味138頁もある。インタビュアー故栗坪良樹氏のお手柄と思う。自らの周辺を見せたがらなかった安部が僅かに残した、稀有な評論集である。2024/10/02

優希

42
安部公房の言葉の数々の力を感じます。社会の隠された核心を突き、21世紀の今の私たちに啓示へと変化する。ノーベル賞候補にもなった世界的作家の言葉は、多様な表現でその思想を深く掘り下げているように思いました。貴重な発言の数々が安部公房という作家の深淵を表現しているのではないでしょうか。2024/09/04

踊る猫

37
「知の巨人」とはこうした作家ではないだろうか。さまざまな外部の事象に触れ、それを全身全霊を込めてダイレクトに受容し自らの中で論理的にとらえ直し、そして分析・解析を開始する。その作業が生み出した結果としてここで語られているインタビューや日記・エッセイといった言葉たちは実に明晰である。興味深いのはそのどこまでも明晰な言葉が語られれば語られるほど激しく脱線していき、目まぐるしく話題をズラして暴走していくことだ。鋭敏すぎる知性ゆえの椿事なのか? その体質はどこか、安部公房が敬愛していたカフカにも通じるものを感じる2024/08/31

mim42

19
人類の集団化から国家形成に至るまでの思索の記録。既出の前半+同時期の日記が追加され再刊行となった。通底するのはナショナリズム嫌悪、私の邪推だが「ポスト国家、ポストネーション」的な構想も。例えば教育を加えた四権分立の提案等。それ以上に興味深いのは、パブロフの学習理論とチョムスキーの生成文法への飽くなき関心、執拗なまでのローレンツ批判、脳科学、言語創発等サイエンス方面の考察だ。ニューラルネットワークは提案されていたがインターネットは普及前の1985年の慧眼。自著の解説と次作構想の対話も興味深い。2025/01/09

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