新潮文庫<br> 海馬(トド) (改版)

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新潮文庫
海馬(トド) (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784101117300
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

トド撃ちの海の男、天然の鰻漁、闘牛、蛍の人工孵化、鴨猟、羆撃ちにうち込む男たち…。雪と流氷に閉ざされた、知床半島の羅臼の町で、トド撃ちに執念を燃やす老人と、町を捨てて上京した娘との確執を描く表題作をはじめ、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した『うなぎ』の原作「闇にひらめく」など、生き物を仲立ちにして、自然とともに生きる人びとを愛情をこめて描いた7編。

著者等紹介

吉村昭[ヨシムラアキラ]
1927‐2006。東京・日暮里生れ。学習院大学中退。1966(昭和41)年『星への旅』で太宰治賞を受賞。同年発表の『戦艦武蔵』で記録文学に新境地を拓き、同作品や『関東大震災』などにより、’73年菊池寛賞を受賞。以来、現場、証言、史料を周到に取材し、緻密に構成した多彩な記録文学、歴史文学の長編作品を次々に発表した。主な作品に『ふぉん・しいほるとの娘』(吉川英治文学賞)、『冷い夏、熱い夏』(毎日芸術賞)、『破獄』(読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞)、『天狗争乱』(大佛次郎賞)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

370
7つの短篇から構成される。共通項は、いずれもが動物と関わりを持つこと。ただ裏表紙には「動物小説集」とあるが、動物はあくまでも素材であり、描かれている主体は、それらと関わる人間であり、同時にその者の置かれた環境である。さらに言えば、それぞれの環境は、私たちの日常からは概ね遠いそれである。けっして非日常というわけではないが、少なくても私たちの想像の埒外にあるようなものではある。その意味で最も特徴的なのは、「海馬」であり、次いでは羆撃ちを描く「銃を置く」だろう。また、作家のそもそもの着想を開いた宇和島の⇒ 2024/04/17

yoshida

153
吉村昭さんの動物をテーマにした作品集。生業として動物と繋がる人々の様子を綿密な取材により記される。鰻をテーマにした「闇にひらめく」、闘牛をテーマにした「研がれた角」、海馬漁を扱う「海馬」が特に印象深い。「闇にひらめく」は消せない過去を持つ男の懊悩と最後の救いが実に印象的。映画化されていたことも初めて知りました。映画も観たいと思います。「研がれた角」での、野では強い牛が闘牛として強い訳ではない事が実に興味深かった。どの作品も人間の心模様がそっと描かれていて、実に読み応えがあった。派手ではないが読ませる作品。2018/03/31

kinkin

105
動物小説7篇。「闇にひらめく」は今村昌平監督の「うなぎ」の原作にもなっている。うなぎ獲りの主人公がゆっくりと舟を漕いで夜の河を進むシーンが静けさがあって印象的だった。「銃を置く」は北海道の羆猟師を描いたものだ。著者の小説には羆を扱ったものがいくつかあるがどれも羆の大きさやその怖さが描かれていた。2018/08/06

アッシュ姉

82
すっかり虜の吉村昭さん五冊目。書店で新装版を購入。生き物と密に暮らす、一途で寡黙な男たちの物語7編。育てる話が3編(闘牛、蛍、錦鯉)、獲る話が4編(鰻、鴨、ヒグマ、トド)。知らなかった生態や狩猟方法など興味は尽きず、自然とともに生きる人びとにも魅せられる。どれも良かったが、『羆嵐』の後日譚でもある「銃を置く」、トド撃ちの海の男「海馬」が特に印象的。映画『うなぎ』の原作「闇にひらめく」も収録されている。闘牛や鴨猟も面白かった。もっとじっくり読んでみたい話が盛り沢山。これまた下半期ランキング入り。2016/11/01

金吾

76
○動物に関わる人を題材にした短編集です。明るい話はありませんが、それぞれ印象に残る人たちであり、また吉村さんの淡々とした書き方もありいい感じで読めます。「闇にひらめく」「鴨」「銃を置く」「届いたよ」が良かったです。2023/08/24

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