新潮文庫<br> 温泉へ行こう

新潮文庫
温泉へ行こう

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  • サイズ 文庫判/ページ数 397p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784101111216
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0195

内容説明

「これからは温泉の時代です」―温泉のプロみたいな編集者に乗せられて、ブームに乗るのも癪だけど、ギャルを横目に湯治場荒らしが始まった。北は北海道から南は九州まで、全国の名湯秘湯怪湯奇湯で起こった、人には言えぬさまざまなできごとはもちろん、泉質、効能、宿に観光コース、食べ物屋情報までもれなくフォローした、全巻から湯煙たちのぼるきわめつけ温泉紀行。

目次

西伊豆早春賦
回想の中房温泉
療養上等、碁点温泉
九州横断、由布院盆地
憧れの常磐ハワイ
玉造、皆美別館の夜
熱塩温泉、雪見酒
下北半島、海峡の宿
なぜか浦安草津温泉
春宵一刻価1万5千2百円〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もりくに

66
数少ない自慢の一つ。高校卒業まで暮らした諏訪湖の近くの実家は、かけ流しの「温泉」だった。隣近所もそんなだったので何とも思わなかったが、下宿をして銭湯に「金」を払って行くようになってから、とても「贅沢」なことだったとわかった。(もっとも、タダだと思っていた「温泉」代は、月3万以上だった!)また長い前置きになったが、昭和50年代に作家の山口瞳さんが、全国の「温泉」を巡り歩いた道中記。と言っても、山口さん、「温泉」好きというわけでもないのだが、スバル君などの編集者に乗せられて。だから、行先もスバル君が決める。→2021/04/12

syota

35
に、作家の山口瞳がお世話役のスバル君とともに全国を旅するというスタイルは、『阿房列車』での百閒&ヒマラヤ山系氏という名コンビを彷彿とさせる。勿論違いもあって、列車に乗ること自体が目的だった百閒に対し、山口瞳は列車にはさほど興味を示さず、温泉や旅先での触れ合いが主眼となっている。百閒のような列車旅の随筆を期待すると当てが外れるが、旅行記としてはむしろこちらのほうがオーソドックスだろう。全編に昭和の香りが漂っているのも嬉しい。2021/07/31

金吾

28
温泉でのふれあいや山口さんが温泉につれていかれる雰囲気がなかなか楽しいです。夜行列車の旅は憧れます。2023/03/15

あっきー

6
✴3  内田百閒の阿房列車に似たところもあり、お気楽なところが気に入った、山口は1冊目だったのでこれから色々読んでみたい2018/03/30

冬眠

4
随所に出てくる有名人と思われる名前が全然分からないと思っていたら、書かれたのが昭和60年だった。「行きつけの店」を読んで、厳格な方であったのかと思っていたら、実は愉快なオジサマ。毒舌あり下ネタあり、親戚にこんな叔父さんがいたら、きっと愉快な旅行が出来たんだろうな〜としみじみ。こういう作品がもっと広く読まれてほしいと思う2013/04/20

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