内容説明
役立たずではなありながら、ゴミともならず街中にそれとなく保存されている物イコール〈超芸術〉と名付けたら、これまで見えなかった新しい街が見えてきた。純粋階段、無用門、路傍の石のガム地蔵、阿部定電柱に空き缶塚、超細長の六畳貸間…。探せば探すほど、街は不思議の宝石箱。東京=現代の深層を、ローアングルから観察してつづる名エッセイ。講談社エッセイ賞受賞。
目次
無用門の向う側に煙突が沈む
渋谷駅から徒歩7分/犬屋敷
吾輩は埋立地である地名はまだ無い
人知れず路傍の石のガム地蔵
電信柱/視野のはずれの運送屋戦争
ダイヤカットの便所空間
真夏の夜の「便面器」
また建物のカケラが増えてしまった
バベルの鉄屑塔デパート屋上に消ゆ
俗人地帯仙人領域でこぼこ分布図
世にも不思議な住宅情報
40万プラス4枚のマッチラベル
皇居ジョギング山手線/東京高速回転論〔ほか〕
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