内容説明
血風吹きやまぬ、戦国乱世。徳川家康の懐刀・石川数正が、突如、日の出の勢いの秀吉のもとに奔った!家康と苦楽をともにした知将の変節に、三河武士たちは憎しみの炎を燃やす。だが、漢は自らの天命を見据え、恐るべき計略を胸に動いたのであった。息子たちをも巻き込む数正の鬼謀が、天下人の座を狙う群雄の運命をかえてゆく―。謀将シリーズ、最高傑作をもって、堂々完結。
著者等紹介
南原幹雄[ナンバラミキオ]
1938(昭和13)年、東京生れ。早稲田大学政経学部卒。’73年「女絵地獄」で小説現代新人賞を受賞し、作家デビュー。’81年『闇と影の百年戦争』で吉川英治文学新人賞を、’97(平成9)年には『銭五の海』で日本文芸大賞をそれぞれ受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アッキ@道央民
33
今年の大河ドラマにも前半の重要人物として登場するし、三河以来、徳川家に遣えてきていたのに小牧長久手の戦い以降に豊臣へくら替えした人物だというのは知っていたし、興味深かったので読んでみました。石川数正の一代記という訳でもなく、数正は物語の途中で退場。後半は数正の三人の息子の康長、康勝、康次たちが活躍。でも、エンタメ作品としてはちょっとは楽しめる作品だかな。父の数正が端から見たら徳川を裏切って豊臣についたように見えるため、様々な苦悩や葛藤も。まぁ、実際の所、数正が豊臣についた真意はどうだったのかな・・・。2023/10/01
はらぺこ
32
自分には合いませんでした。正直眠かったです。 石川数正が秀吉に寝返ってから大坂の陣が終わるまでを駆け足で話が進んで行くからか石川親子に興味が全くわかずに読み終えた。2015/08/27
森の猫
3
NHK「英雄たちの選択」なぜ家康の忠臣は出奔したのか。を見て 俄然 人物に興味が出た。 2023/08/31
1dv151097262m0k
1
図書館本/他の歴史小説を読んで、石川数正に興味を覚えて読んで見ました。石川親子の苦悩の一生が描かれた物語。読み応えがありました。創作としても、本当にあった事かもと思わせる展開が大変面白かったです。2023/02/10
白隠禅師
1
徳川から豊臣に寝返った石川数正の心境を知りたく読んでみた。謎が多いだけに創作なんだろうが徳川のためにあえて寝返ったっていうのはなるほどと思わせる。数正が死んでから息子が遺志を継いでいくところまで書いてるが実際お家取り潰しになった後は徳川家に対してどんな気持ちだったのだろう。2017/10/29