内容説明
悪夢だと思いたい、信じられないような出来事。特殊な能力をもった青年の巧妙なビジネス。絶体絶命の危機から目覚めさせてくれる救いの声。満開の桜の季節に出会った秘密好きの美しい女―。想像もつかないことが現実となってしまう未来社会を、あなたものぞいてみませんか?技術と文明がもたらす21世紀社会のゆがみを見通して、痛烈な風刺で描きだしたショートショート21編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
192
星新一さんの21編が収録されたショート・ショート作品集です。巻末解説は星さんの多くの本の挿絵を書かれた真鍋博さんで普段は絵描きさんの文章を読めるのは貴重ですね。今回調べて見ましたら星さんは1997年に真鍋さんは2000年にそれぞれお亡くなりになられていました。ショート・ショートの第一人者の星さんの作品は読めば読む程にもっと読みたくなりますが唯一悔しいのが殆ど昔読んだ話の細部が思い出せない事ですので昔の本をもう一度読み返したいですね。「これからの出来事」は手術室で目覚めた男の衝撃の真実を描くSF奇譚ですね。2019/12/29
Tetchy
66
題名に「出来事」と付いているのが多いので、コンセプトがあったのかな。「で?」と聞きたくなるオチが多かったが。2008/09/15
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
53
今まであまりご縁のなかったSFに挑戦。星新一さんは2冊目。本書は21篇のショートショート集。昭和60年の作品とは思えないくらい色褪せていない。1つの作品が4~6ページほどなので、気軽に読める。そして、いずれの作品も続きがあったらこれから何がおこるかを読者の想像にゆだねるような書き方が心憎い。タイトルの「これからの出来事」、「気ままな生活」、「ひとつのドア」、「交渉」、「なにかの縁」が好み。2020/03/10
KAZOO
46
これぞ星さんのショートショートといった作品が21入っています。今読んでも古臭く感じられません。かえって最近ではこの中に書いてあるようなことが現実的になってくる感じがします。ちょっとした短篇をつくる種なりそうな作品が並んでいます。2015/01/17
10$の恋
39
最近読書が進まない…。どうやら色んな作品を読んで、いつの間にか頭ン中が疲弊しているようだ。そこで!読書脳を活性化させるには、やっぱ「星新一」やね♪考え落ち、意味深、教訓などを混ぜ込んだ21の寓話は、いつもながらフムフムと楽しませてくれる。まるで手品師の手から次から次と出てくる花ビラのようなショートショート。真鍋博さんの挿し絵も相変わらず独特の味がある。さ、コレでまたいつもの読書ペースに戻れるかな?2025/07/05
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