出版社内容情報
二号は一見本妻風、模範警官がギャング……。ひと皮むくと、なにがでてくるかわからない複雑な現代社会を鋭く描く表題作など全11編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
146
これはショートショートというよりも短編作品集ですね。11の作品が収められて、従来の星さんとは若干毛色の変わった作品が多く感じました。私は表題作の逆転の発想のような感じが好みでそれと牧場都市、殺意の家、ああ祖国よ、が印象に残りました。2016/07/31
相田うえお
69
★★★★☆ 追加登録。星新一さんの作品は結構読んでるので登録してませんでしたが読友さんのレビューを見たら、思い出の作品だけは登録しておこうと。。
Tetchy
54
表題作に書かれている医者の理屈は21世紀の現代ではむしろ一般化されている。改めて星新一の先見性に驚かされるばかりだ。2008/09/10
ふ~@豆板醤
26
3。ショートショートにしてはボリューミーで、ちょっと時間かかってしまった。「はだかの部屋」「殺意の家」が、連鎖ぽくて面白かった。「手紙」も不思議だった。2017/12/13
Tanaka9999
24
1970(昭和45)年発行、講談社の単行本。11編。短編集。「女難の季節」主人公を罠にかける人たちが実は、というパターンは他にもあったような気がする。『手紙』最後の文章が利いていて実際にありそうと思わせる。『古代の神々』コンピュータが支配する完全平等世界。でも、向上心というか工夫というか、そういうものを完全に無くすことって可能でしょうか。2023/07/18