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新潮文庫
赤穂浪士〈上〉 (13刷改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 696p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101083049
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

画期的な解釈と設定で、忠臣蔵小説の最高峰と讃えられ続ける名作が、今甦る。上巻では、元禄太平に勃発した浅野内匠頭の刃傷事件から、仇討ちに怯える上杉・吉良側の困惑、茶屋遊びに耽る大石内蔵助の心の内が、登場人物の内面に分け入った迫力ある筆致で描かれる。虚無的な浪人堀田隼人、怪盗蜘蛛の陣十郎、謎の女お仙ら、魅力的な人物が物語を彩り、鮮やかな歴史絵巻が華開く。

著者等紹介

大佛次郎[オサラギジロウ]
1897‐1973。横浜市生れ。東京帝国大学政治学科卒業後、外務省に勤務。1923(大正12)年の関東大震災を機に同省を辞し、文筆に専念する。『鞍馬天狗』シリーズで前近代的大衆文学を刷新、その斬新な作風は急速に支持を得た。’64年に文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アッキ@道央民

44
元禄泰平の世。浅野内匠頭の松の廊下での吉良上野介への刃傷事件に端を発するいわゆる『忠臣蔵』赤穂の国家老の大石内蔵助のもとで藩は籠城か殉死、復讐かなど様々な思惑が入り乱れる。一方、上杉家家老の千坂兵部もそんな赤穂方を探ろうと動く。一方で、浪人堀田隼人や怪盗蜘蛛陣十郎などの登場人物も事件にどう関わって来るのか・・・。時代小説の醍醐味たっぷりな作品。ドキドキしながらも下巻に続きます。2014/12/19

mtngsng

12
12月と言えば忠臣蔵!ということで初挑戦。初めは違うのを読もうと思ってたけど、アレンジがされているようなので、まず基本の大佛次郎。分厚いが思いのほか読みやすい。松の廊下からの内匠頭切腹、そして城明け渡しの静かな情景には胸が熱くなる。ただ、堀田一味の話にいまいち乗れない。なんでだろう。話は何となく知ってるレベル。だから討ち入りが切腹後即でないと知って驚いた。そして何よりも著者が執筆時30代前半ということにびっくり。2010/12/15

m

11
これだけ吉良や柳沢サイドから隠密や刺客を送られていた中で、仇討ちを成功できたのは快挙だ。丁寧に読めば読むほど、吉良を討つことの難しさがわかる。それにしてもとにかく長い。普段読む本の二倍近い厚さがあるのにまだ上巻(笑)無事に最後まで読み切れるか不安だ。仇討ちへの道のりは長い。2015/12/27

キョートマン

7
吉良上野の再評価はよく聞くけども、刃傷沙汰に及ばれるくらいなんだから、それ相応に嫌味な人物だったんだろうな。もしくは浅野が理不尽にキレやすいやべー奴だったのか。2023/02/02

あかつや

7
年の暮れの風物詩として幾度も映像化されてきた忠臣蔵だが、よくよく思えば腰を据えて見た覚えがない。殿中でござる~とか、討ち入り時の乱戦とか、覚えてるのはそんなもんだ。なのでいっちょ小説で読んでみようと思った。いくつかある中でも特に読みごたえのありそうなこれにしたのだが、いまのところすごく面白い。各陣営の思惑や腹の探り合いとか、その時代の流れの中で個人がいかなる思いを抱いていたかとか、そういうのがしっかり描かれている。チャンバラももちろんある。あの有名なラストへ向けて、どう物語が進んでいくか、下巻が楽しみだ。2018/12/13

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