内容説明
本書は昭和３１年から現在までの新聞記事の中から、世間を騒がせながらも、教科書な年鑑には決して載録されることのなかったトホホな事件の数々を採集し・整理し、解説を加えた風俗歴史書である。あなたが忘れたフリをしている、フラフープやアメリカン・クラッカー、ツチノコ騒ぎにノーパン喫茶などを’９０年代の文脈でスラッシュする、ヒップでホップな書下ろしコラムである。
目次
マンボ党捕る
カミソリ、クギなど８２本
“アメリカ太陽族”を切る
永代橋のアーチからミイラ
スタルヒン死ぬ
野犬退治の毒ダンゴ
少女ばかりの万引団モグラ族〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
20
昭和３１年から平成２年までのトンデモ新聞記事をまとめた本。「カブトムシで生活」「トラ捜索中にマージャン」などという見出しは、「な、なにごと・・・？！」と目を見開いてしまう。古きよき時代というものが確かに存在していたのだなあ、と噴出してしまうものが多く、当事者にとっては失礼にあたるかと思うが笑わせていただいた。2013/08/28
tera。
14
昭和３１年から平成２年迄の３４年間に起こったクスリと笑えたり、思わず『あ〜ぁ』と言ってしまいそうな残念な事件や驚きの新聞記事が、解説付きで取り上げられている。自分達を「デラックス・メケメケ窃盗団」と名乗る二人組の泥棒には、声を出して笑ってしまった。電車やバスで読むのはやめておいた方がいいかも。2013/10/15
あかつや
5
昭和３１年から平成２年までの新聞の中から、見かけたらちょっと驚いたり、フフフってなるような記事を集めた本。１件毎に著者のコラムが付いていて、時代の隔たりを感じているような記述が多いが、この本が書かれた平成２年も今や昔、その事件をそういう捉え方するのかよって感じで２重のギャップがあって、なかなか味わい深いものがあった。この中でお気に入りの事件を１つ挙げるなら昭和５７年の「トルコぶろにし尿ふりまく」だな。以前店に行った時バカにされた気がした男がバキュームカーで店をし尿まみれにした事件。素晴らしく豪快で良い。2021/02/22
さだはる
4
2016年34冊目。ようやく読み終わりました。集中して読むタイプの本ではないので、時々パラパラ読む程度、随分長いこと枕元にありました。面白いかどうかようわからんところが、やっぱりＢ級。これが泉さんらしい感性なんだろうなぁと思いました。懐かしいは結構ありましたね。2016/04/14
伸縮ラッパ
4
ペレス・プラド、マンボ、東京タワー、ビートルズ、ユリ・ゲラー、サタンの爪……etc.懐かしい言葉を始め、「子どもが触っても危ない『毒ダンゴ』を使っての野犬駆除」など、今では考えられない事件やおかしな事件を集めた、珠玉の一冊です。読みながらニヤニヤしている自分がいます。2015/03/16
