新潮文庫<br> つゆのあとさき・カッフェー一夕話

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新潮文庫
つゆのあとさき・カッフェー一夕話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101069104
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

銀座の有名カッフェー「ドンフワン」でトップを張る女給君江は、うぶで素人のような雰囲気ながら二股三股も平気な女。そんな彼女の身辺でストーカーのような出来事が起きるが、君江は相も変わらず天性のあざとさで男たちを悩殺し、翻弄していく。しかし、にわかにもつれ始めた男女関係は思わぬ展開を呼び……(「つゆのあとさき」)。荷風が女給の身の上話を聞き取った小品も収録。

内容説明

銀座の有名カッフェー「ドンフワン」でトップを張る女給君江は、うぶで素人のような雰囲気ながら二股三股も平気な女。そんな彼女の身辺でストーカーのような出来事が起きるが、君江は相も変わらず天性のあざとさで男たちを悩殺しては、翻弄していく。しかし、にわかにもつれ始めた男女関係は思わぬ展開を呼び…(「つゆのあとさき」)。荷風が女給お蔦の身の上話を聞き取った少品も収録。

著者等紹介

永井荷風[ナガイカフウ]
1879‐1959。東京生れ。高等商業学校附属外国語学校清語科中退。広津柳浪・福地源一郎に弟子入りし、ゾラに心酔して『地獄の花』などを著す。1903(明治36)年より’08年まで外遊。帰国して『あめりか物語』『ふらんす物語』(発禁)を発表し、文名を高める。’10年、慶応義塾大学教授となり「三田文学」を創刊。その一方、花柳界に入りびたって『腕くらべ』『つゆのあとさき』『〓東綺譚』などを著す。’52(昭和27)年、文化勲章受章。’17(大正6)年から没年までの日記『断腸亭日乗』がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アキ

86
昭和初期の銀座のカッフェーの女給・君江が主人公の物語。君江の若い娘の無貞操で官能的な様を、当時の東京の風物を背景にその愛人である清岡進の視点と、カッフェーで出会う客の松崎という老人や、女給の仲間たちの会話で描いている。途中清岡進の父・煕と妻・鶴子の邂逅の場面が挿入されている。最後は悲劇で終えるが、君江の行く末は描かれないままである。巻末の谷崎潤一郎の「つゆのあとさき」を読む、がとても面白い。谷崎潤一郎の日本の小説に対する考察で、模範とする西洋小説と異なる特徴を、文章に綴った絵巻物としていて印象的であった。2025/02/28

クプクプ

73
主人公の銀座の女給の君江のことを、永井荷風らしい女性に対しての観察眼で、興味深く丁寧に描いていました。東京に土地勘のある方は、もっと楽しめると思います。君江は、10代の後半から女給として働き、恋、多き女性です。私の感想より、谷崎潤一郎の解説の方が、鋭くて、わかりやすく、谷崎潤一郎の解説を見るだけでも、読む価値はあります。「つゆのあとさき」は、永井荷風の晩年の作品で、主人公の君江を通して、極端なほど客観的に描かれ、読者は勝手に想像を膨らませる作品だそうです。君江は「痴人の愛」のナオミを連想させられました。2025/02/01

JKD

11
上流階級の中年おじさんを手玉にとり、籠絡させていく君江のしたたかさが痛快。圧倒的な男尊女卑であっても有利に仕向けていくテクニックはまさにこの時代ならではと思いました。大正末期から昭和初期の時代背景でレトロな言い回しも逆に新鮮。いつの時代であっても男女の駆け引きは奥が深い。2025/01/13

ちゃんぷる

5
時代の空気を感じられてなかなか興味深い読書でした。なんだかあっけらかんとしているナァ、というのが最後数ページまでの印象で、ラストシーンが明確な一区切り。どの方向に転ぶのかはさておき、君江の人生は自覚の通りここまでが第一幕なんでしょう。悪女だの男を弄ぶだの帯とかレビューで見かけたけど、個人的にはそれはちょっと違う気がする。自分の得意を活かせる暇潰しが性的だっただけというか。ちやほやされたいわけじゃないような。当時女性がのびのび生きるのは大変だったろうし。川端康成と谷崎潤一郎の感想がそこそこ逆で面白かった。2025/04/06

ますみ

5
★4★2025/02/22

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