新潮文庫<br> 敦煌 (改版)

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新潮文庫
敦煌 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 307p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101063041
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

官吏任用試験に失敗した趙行徳は、開封の町で、全裸の西夏の女が売りに出されているのを救ってやった。その時彼女は趙に一枚の小さな布切れを与えたが、そこに記された異様な形の文字は彼の運命を変えることになる…。西夏との戦いによって敦煌が滅びる時に洞窟に隠された万巻の経典が、二十世紀になってはじめて陽の目を見たという史実をもとに描く壮大な歴史ロマン。

著者等紹介

井上靖[イノウエヤスシ]
1907‐1991。旭川市生れ。京都大学文学部哲学科卒業後、毎日新聞社に入社。戦後になって多くの小説を手掛け、1949(昭和24)年「闘牛」で芥川賞を受賞。’51年に退社して以降は、次々と名作を産み出す。「天平の甍」での芸術選奨(’57年)、「おろしや国酔夢譚」での日本文学大賞(’69年)、「孔子」での野間文芸賞(’89年)など受賞作多数。’76年文化勲章を受章した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

449
高校生の時以来の再読。あの頃は井上靖の『敦煌』や『楼蘭』、そしてヘディンの西域紀行に耽溺していた。西域の辺境にロマネスクなものを感じていたのだ。さて今回、久しぶりに再読してみると、残念ながらかつての興奮が甦ってこない。中島敦や、あるいは司馬遼太郎に比しても冗長な感じが否めない。あの西域特有の乾いた感じがしないのだ。風土感を作品に反映するのは極めて難しい。それを承知で言えば、言葉の背後にある王朝史は整数論的であり、美しい。それにしても、情念が前面に出てきてもよかったのではないか。 2018/03/28

三代目 びあだいまおう

320
『人間万事塞翁が馬』主人公趙行徳の行動に終始抱いた思い。科挙の最終試験を微睡みで逃した行徳。たそがれ途方にくれる道筋で西夏の女を目にする。西夏への思い、衰退する我が国土への思い、自然行徳は未来への戦いに没入する。自身の希望に絶望を覚えた行徳。死すら恐れず戦いに没頭。ふとした時仏教の教えに触れ膨大な経典を宝ととらえる。失ってはならないと奔走する行徳。千年の後、偶然掘り出された膨大な経典。仏教の教えの原点とも言える至宝の発見に世は歓喜。行く末の至宝を守った男、なるほどこういう紡ぎ方ですかと、著者に感服‼️🙇2020/04/21

ehirano1

156
砂漠には行ったことはないのですが、終始砂漠の熱気と熱風が伝わってくるような感じがしました。そう、読んでいてなんだかジワジワと暑いのです。おそらく、趙行徳もこの砂漠の熱気と熱風に導かれ(試験に失敗したのも偶然ではなく必然?)、そして砂漠が織りなす歴史の一部分になる運命だったのではと思っても良いのではないかと思いました。2017/08/05

遥かなる想い

135
正直入り込めなかった。雄大な敦煌の話は私にはスケールが大きすぎたのかもしれない。2010/08/13

hit4papa

132
11世紀の宗。居眠りで登用試験を棒にふった青年が、西夏文字に出会ったことから波瀾万丈の生涯を送る物語。漢人でありながら西夏の軍隊として戦いに身を投じる武将、悲運に見舞われた回鶻の王女、盗賊紛いの商人となった没落した王族の末裔らが絡み合いながら、戦乱の時代を駆け抜けて行きます。20世紀に敦煌で発見された万巻の経典から、それにまつわる物語を紡ぎ出す著者の想像力・創造力には脱帽せざるを得ません。登場人物らに交わされる会話も大陸と時代の空気感がたっぷりです。中国のこの時代の知識がなくともロマンに浸れる名作です。2022/12/26

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