新潮文庫<br> 猟銃・闘牛 (改版)

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新潮文庫
猟銃・闘牛 (改版)

  • 井上 靖【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101063010
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ひとりの男の十三年間にわたる不倫の恋を、妻・愛人・愛人の娘の三通の手紙によって浮彫りにした恋愛心理小説『猟銃』。社運を賭した闘牛大会の実現に奔走する中年の新聞記者の情熱と、その行動の裏側にひそむ孤独な心情を、敗戦直後の混乱した世相のなかに描く芥川賞受賞作の『闘牛』。無名だった著者の名を一躍高からしめた初期の代表作2編の他『比良のシャクナゲ』を収録。

著者等紹介

井上靖[イノウエヤスシ]
1907‐1991。旭川市生れ。京都大学文学部哲学科卒業後、毎日新聞社に入社。戦後になって多くの小説を手掛け、1949(昭和24)年「闘牛」で芥川賞を受賞。’51年に退社して以降は、次々と名作を産み出す。「天平の甍」での芸術選奨(’57年)、「おろしや国酔夢譚」での日本文学大賞(’69年)、「孔子」での野間文芸賞(’89年)など受賞作多数。’76年文化勲章を受章した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

195
3つの短篇を収録するが、その内の「闘牛」は第22回(1949年下半期)芥川賞受賞作。まず、世相の違い(小説は昭和25年に発表されたが、作品内世界は21年)に驚かされる。弱小のとはいえ、新聞社の社運を賭けた企画に闘牛(宇和島のそれ)興行を阪神球場(モデルは西宮球場)で行うというのだから。編集長の津上、興行師の田代、事業家の岡部など、いずれもアクが強いが、強烈な個性(これも世相の反映か)を持って描かれている。読んで面白い小説だが、芥川賞というより、直木賞作品の印象が残る。つまり、通俗性を脱却できないのだ。2014/07/11

遥かなる想い

187
第22回(1949年)芥川賞。 闘牛という不思議な事業に賭けた 男たちの物語である。 終戦後の男たちの骨太の存在感が抜群で、 人間味溢れた作品に仕上がっている。 津上の意固地さ、田代・岡部の怪しさ、 さき子の潔さが、程よく混ざった作品だった。2018/05/30

Kajitt22

57
『敦煌』に続いて本棚より10代以来数十年ぶりの再読。『猟銃』の冒頭の寂寥感と「白い河床」は記憶にあったが、今回は全く記憶にない『闘牛』に魅了された。戦後の復興期の混沌と少しニヒルな主人公、それに群がる得体の知れない男たち。スピード感ある文章とスリリングな展開の物語は「芥川賞」というより「直木賞」のようだ。昭和という時代の一部を見事に切り取った作品だと思う。2022/07/29

hit4papa

51
井上靖の処女作「猟銃」、芥川賞受賞作「闘牛」他1編が収録された短編集です。「闘牛」は、日本に闘牛イベントを持ち込んで一山当ててやろうという野心満々な奴らの悲喜こもごもが描かれているのですが、どこかサラリーマン小説っぽくて文学の香りが少なめです。複数の男女の心の機微を、三通の手紙から炙り出していく「猟銃」の方が好みです。沈殿するが如くの愛憎が匂いたつような美しい文章です。その二編より老学者の愚痴にまみれたモノローグ「比良のシャクナゲ」はもっと好み。固陋ともいうべきじーさまの頑迷さがとても良いです。【芥川賞】2017/08/28

メタボン

41
☆☆☆☆ 希代のストーリーテラーである井上靖の初期作品集。一遍の詩から導き出される意外な結びつきが印象に残る「猟銃」。闘牛大会という大きなイベントの失敗と愛人の心情が見事にからまっていく「闘牛」。老研究家が琵琶湖のほとりにて比良山を眺めながら淡々と語る境地が良い「比良のシャクナゲ」。3篇の中では「闘牛」が最もドラマチックで面白かった。新聞記者としての経験が良く活かされていると思った。2017/07/07

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