出版社内容情報
竜守令祥(たつもりれいしょう)は、転職先で教育係となる工藤三鷹(くどうみたか)との衝撃の出会いを果たす。その容姿、能力、所持品までもが憧れであり、全てを真似る日々が始まる。だが、その「執着」は殺人への幕開けだった。ストーカー被害の?末と考えられるなか、やがて、被疑者となった男に関わる不可解な事実が次々と浮かび上がる。──『レモンと殺人鬼』で注目の著者が描く、究極のサスペンス! 『初めて会う人』改題。
【目次】
内容説明
竜守令祥は、転職先で教育係となる工藤三鷹との衝撃の出会いを果たす。その容姿、能力、所持品までもが憧れであり、全てを真似る日々が始まる。だが、その「執着」は殺人の幕開けだった。ストーカー被害の顛末と考えられるなか、やがて、被疑者となった男に関わる不可解な事実が次々と浮かび上がる。―『レモンと殺人鬼』で注目の著者が描く、究極のサスペンス!
著者等紹介
くわがきあゆ[クワガキアユ]
1987(昭和62)年生れ、京都府出身。京都府立大学卒業。2021(令和3)年、『焼けた釘』で暮らしの小説大賞を受賞、デビュー。’22年、『レモンと殺人鬼』で『このミステリーがすごい!』大賞文庫グランプリ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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W-G
461
『レモンと殺人鬼』の前に出ていた作品らしい。どの作品にも負けず劣らずサイコな人物だらけで、リーダビリティは抜群に高い。ただ、『レモンと殺人鬼』のようなブレイクスルーにならなかったのも頷ける。主要人物たちの"癖"が物語の本質部分に寄与していないのだ。令祥視点と理央視点での三鷹のキャラのブレが激しく、理央パートで急に意味深に「額が出ている」という描写がされたり、もしかすると最初は違う結末を考えていたのではないかとも疑っている。とはいえ、破壊力は相変わらず抜群で、ラストのインパクトは他に引けをとらない。2025/08/03
りか
3
今回も歪んだ愛が描かれていた。 人を好きになることも愛することも悪いことではないのに、限度を超えるとそれは狂気でしかないですね。(ネタバレはしません🤫) 2025/07/31