出版社内容情報
「鬼の河原(かわはら)」と皆が恐れる同心の河原小平次(こへいじ)には秘密が二つある。甘い菓子にはめっぽう目がなく、じつは幽霊が大の苦手。「この家には幽霊がいます」と家賃の値下げを迫る店子の僧侶・蒼円に、秘密を二つとも見破られた小平次は、それが人知れず殺された女の霊と知り、蒼円の推理を元に下手人を探し出す――。異能を持つ美貌の僧侶と、強面だが心優しい同心が、市井の謎を解く大江戸人情推理帖。
内容説明
「鬼の河原」と皆が恐れる同心の河原小平次には秘密が二つある。甘い菓子にはめっぽう目がなく、じつは幽霊が大の苦手。「この家には幽霊がいます」と家賃の値下げを迫る店子の僧侶・蒼円に、秘密を二つとも見破られた小平次は、その幽霊が人知れず殺された女と知り、蒼円の推理を元に下手人を探し出す―。異能を持つ美貌の僧侶と、強面だが心優しい同心が、市井の謎を解く大江戸人情推理帖。
著者等紹介
笹木一[ササキイチ] 
東京都生れ。図書館職員。2025(令和7)年、『鬼にきんつば 坊主と同心、幽世しらべ』が日本ファンタジーノベル大賞最終候補となり、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
27
          
            強面の同心と、幽霊が見える僧侶。『弟を助けて』幼馴染に訴える、事故死した大店の主人の幽霊。彼の弟を救うため動き出すが…幽霊を上手く取り入れた、ストーリーも魅力的なミステリ。真面目な小平次とちょっとイケズな蒼円のバディも最高! サブタイトルが『坊主と同心、幽世しらべ』なので、オカルト色が強いかと思ったら、なかなかガチのミステリだった。謎、キャラクター、ストーリー、どれもめちゃくちゃ好み。何とぞ続編を!!!2025/06/16
          
        ネムコ
19
          
            初めての作家さんでしたが、帯を見て衝動買い。当たりでしたv 子供も泣くくらい怖い顔、しかしその実、下戸で甘いもの大好きな同心と、謎の美形僧侶が幽霊の相談に東奔西走するお話。ちゃんと最後はオチが付いたのでここで終わりでも良いでしょうが、続きが出たら、たぶん買います(笑)2025/08/31
          
        ユエ
18
          
            恩田さんが解説してるんだー、時代小説なのに珍し!と思ったらファンタジー大賞候補作だったのね。鬼と評される同心=河原小平次と、幽霊が見える美貌の坊主=蒼円のバディもの。ある商家の跡取り長男が水死して、はてさてそれは事故か殺しか?!というミステリから、人の心を映す人情話へ。あまり目新しさはないけれど、王道って感じでよかったし、解説のとおり、出てくる和菓子が美味しそうなのだ。コワモテのスイーツ男子小平次が、理屈をひねくり出しつつ頬張る姿に癒されるwシリーズ化しそうな気配も感じたが、どうなるのかな?2025/08/26
          
        onasu
12
          
            強面だが甘いもの好きで、唯一怖いのが幽霊という北町奉行所の同心・河原小平次と、幽霊か視えて、視させられもするという端正な顔の僧・蒼円のコンビはいいが…。  先ずは小平次が河原家の家作に入居した蒼円の面通しに向かうが、曰くのある部屋ではないか、と幽霊を見させられることに。次いでも夢枕に…、と幽霊が元で真相を解き明かしていくストーリーなんで、現実味がどうのというのは野暮だろうが、吟味し終えた事件の再捜査を上司がむしろ勧めるというのはどうだろう。分かった上でだろうが、おもしろくも気になるところも残る作品でした。2025/09/28
          
        ごへいもち
11
          
            面白かった。次が出るなら読みたい。読友さんのご紹介本2025/09/27
          
        


 
               
              


