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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
141
日本少国民文庫第十二巻。胸にひびく世界の逸話美談21篇。フライシュレンの原詩のアレンジが象徴するように、逆境で不屈を貫く意志的姿勢をフォーカス・脚色する点が山本有三らしい。端的な背景説明、溌剌とした多様な立場の人物描写は幾らか時代性のある博愛・人道主義を跨ぐ耐久性がある。『パナマ運河物語』(黄熱病の闘いが壮絶)、『キティの一生』、『ミレーの発奮』、『製本屋の小僧さん』などが出色、彼の共感はページ数に概ね比例しているように思う。『ナポレオンと新兵』『どうせ、おんなじ』のような脱力系掌編を挟むメリハリも良い。2023/02/05
ゴンゾウ@新潮部
103
とても質の高い児童書でした。大人になっても充分に役に立つ作品です。有名無名、東西を問わず記された偉人達の伝記や言い伝え。 時代を超えて子供たちに読んでもらいたいとこころから思った。もちろん大人達にも是非読んで欲しい。【新潮文庫の100冊 2018】2018/07/07
夜長月🌙新潮部
84
「心に太陽を持て」「くちびるに歌を持て」なんとよい言葉でしょう。いずれもフライシュレンの詩の一節です。この本は心うつ話を集めた短編集です。事実だけを並べるのではなく作者の温かいまなざしがそこにはあります。特に「くちびるに歌を持て」「パナマ運河日記」「海底電線と借金」「ミレーの発奮」には人間の尊厳が表れています。そして一言付け加えるならば「手に書を持て」。2018/10/29
ゆきち
77
人間はどう生きるべきなのかを優しく問いかけてくれる21編の世界の逸話集である。フライシュレンによる『心に太陽を持て』、イギリスで船が沈没したとき、波のなかで救助を待つ乗客たちがお互いを励まし合った『くちびるに歌を持て』、エジソンより前に電磁誘導の法則を発見した科学者ファラデーのことを語る『製本屋の小僧さん』、自分自身も貧しいのに、困っている人や病気の人のために一生捧げた『キティの一生』など、どれも心を打たれるものばかりだった。大切なことをたくさん教えてくれるが、1番大切なのは諦めない気持ちなのだと思った。2022/08/22
みゆ
76
青少年向けの心を打つ話20話。パナマ運河の話が良かった、まさに世紀のプロジェクトX!大人の私でもワクワクした(^^♪ あと個人的な感想なのだが、冒頭の詩の一節『勇気を失うな。くちびるに歌を持て。心に太陽を持て。』にビックリ! 昨夜読んだ中田永一著『くちびるに歌を』にあったフレーズだ(´⊙ω⊙`) この2冊、別々の読友さんのレビューを見て図書館予約したもので、同時に届いたのは全くの偶然なんだけど、読メの神が降りてきた気がしたヽ(^o^)丿2018/08/17
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