新潮文庫<br> 笹の舟で海をわたる

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新潮文庫
笹の舟で海をわたる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 544p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101058337
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

朝鮮特需に国内が沸く日々、坂井左織は矢島風美子に出会った。陰湿ないじめに苦しむ自分を、疎開先で守ってくれたと話す彼女を、しかし左織はまるで思い出せない。その後、左織は大学教師の春日温彦に嫁ぐが、あとを追うように、風美子は温彦の弟潤司と結婚し、人気料理研究家として、一躍高度成長期の寵児となっていく…。平凡を望んだある主婦の半生に、壮大な戦後日本を映す感動の長篇。「本の雑誌」2014年第1位。

著者等紹介

角田光代[カクタミツヨ]
1967(昭和42)年神奈川県生れ。早稲田大学第一文学部卒業。’90(平成2)年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。’96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、’05年『対岸の彼女』で直木賞、’06年「ロック母」で川端康成文学賞、’07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、’11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、’12年『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞、’14年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

323
読み終わった今、胸がバクバクしてます。私と母、そして私と子どもたちの通ってきた道が、物語中に見え隠れして。物語は、学童疎開していた主人公・左織が、疎開仲間の風美子に再会して...彼女の辿った道を、角田さんの絶妙な筆力でグイグイ読まされる。ひとつ難を言えば、左織の学童疎開での役割や、因果応報についての解釈が最後まで曖昧だったこと。最後に物語中、小さな役割しか果たしていなかった潤司だけど、かれのラストは身につまされた。ふたりの間にあったのは、愛なのか、弱さなのか。女って、ダメな男に弱いんだよねぇ(フフフ2017/07/13

ケイ

146
2017年夏新潮の100冊。あえては読むことをおすすめしないかな。面白くはあるが、テーマがフォーカスされず、それが500頁以上の小説を間延びさせている。昭和を生きる女たちか、寄生もしくは共依存となる女か、子供と母との関係か…、全てが曖昧だ。主人公の迷いとふーちゃんの強さの対比。三分の一くらいまではそれに引き込まれたが、作者の有名な著者「八月の蝉」が邪魔をしてきた。娘を母になつかせたくない理由があるのかと、読みながら自分の考えが浮遊してしまった。もつと練りに練って作品にして欲しかった題材。2017/06/30

yoshida

133
角田光代版の「女の一生」か。1950年代、左織は風美子に声を掛けられる。戦中の学童疎開で左織に良くしてもらったと話す風美子。覚えがない左織だが、風美子は義妹となり左織の人生に色濃く影響を残す。結婚して家族が増えても上手くいかないこともある。いつか人は離れる。それは死であったり、巣立ちだったりする。風美子の吸引力の恐ろしさ、左織と百々子の確執に息を飲む。結局、人間は死ぬ時は一人だなと思う。自分の人生の決断は自分てする。誰のせいでもない。左織がその事実に気付いたことは救いだろう。自分の人生を能動的に生きたい。2019/10/27

エドワード

106
疎開先で出会った二人の少女は、義理の姉妹となった。地味で奥手の佐織と、派手好きで思うがままに生きる風美子。二人の目からみつめる戦後日本、今の姿を誰が想像し得たであろう。タイトルが素晴らしい。まさに戦後の歩みは佐織のような多くの女性にとって「笹の舟で海をわたる」日々だったに違いない。彼女たちの二十世紀は、明るく豊かな未来を求める日々であり、その豊かさが人の心を変えていく日々でもあった。葬式の場面と引越しの場面、それは喪失と獲得、戦後日本の象徴だ。佐織と風美子、愛憎を超えた二人三脚の人生はまだまだ続く。2017/07/07

ゴンゾウ@新潮部

101
左織と風美子、対象的な女性の戦後から現代までを描いた叙事詩。自分の母親達の年代のふたり。左織はまさしく自分の母親を見ているような典型的な「昭和の人」でした。風美子は当時としてはかなり進歩的なキャリアウーマン。対象的なふたりの対比が面白い。欲を言えば風美子の視点が欲しかった。彼女の孤独を描いて欲しかった。ツリーハウスとは異なる読後感。【新潮文庫の100冊 2017】2017/07/11

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